◆分岐
（注：生存仮定＋幼児化）

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目が覚めた時には視界がやけに変だった。
ビルから落ちたはずの体はそこまで痛みを感じず、リクオに切られた傷は多少痛い気がする程度だった。
「……？」
起き上がると服がやけに肌蹴るので襟元を手繰り寄せ、視界に映った手を目線まで上げた。
「…………」
周りに落ちていた筆を暫くしてから持ち。
そこら辺の地面にあった液体に穂先を浸して地面へと筆を走らせてみた。
「よし、描ける」
地面から浮きだし生を持った妖怪を眺め満足気に呟いた。
描けるか描けないかが死活問題なだけで、小さくなっていようがそこら辺は大した問題ではない。
予想よりは小さく生まれた妖怪の前で、これからどうするかと考え始めた。
■

その後、ルート選択によってCPが分かれる話とかもありかなと。
家に帰る：柳鏡
妖怪を産む：切鏡
その辺を歩く：圓鏡
とか。

もしくは、
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「畏の奪い合いで敗れた体を無意識に治そうとした結果、だろうネェ？」
まるで誰にも見つからぬようビルの堺目の道へと横たわっていた子供を抱き上げながら圓潮は言った。
庇うように倒れ消えかけている作品達を眺め、何処までも作品に愛される人物だと思った。
「さて、お前さんの目が覚めたら何から話そうか、鏡斎」
近くに落ちていた筆を拾い、眠る鏡斎へと与え、圓潮は歩き出した。
■
と言う感じで、目が覚めてない状態で圓潮に発見されるとかもありかなと。

切鏡なら、
「〈小生〉の頭の上で描くのをやめて頂けないでありマシょうか」
「予備は必要だろ」
「〈小生〉一人では力不足だと？」
「念のためだ」
と言う感じに、片腕で抱き上げられた状態で切裂の帽子を下敷きに絵を描いてるのも捨てがたい。

柳鏡なら、
「大丈夫だよ鏡斎。僕が立派に育ててみせる哉！」
「……柳田サン。普通に接してくれ」
〈脳〉ですでに育児を体験済みな柳田。
ただし、予想外すぎた鏡斎の姿に動揺してテンパって離乳食は必要哉、とか言い出しそうな勢い。
柳田の動揺ぐあいを見て戻るまでどれくらいかかるかとか真面目に考える鏡斎とか。


（2012/08/22）