断片話
◆人の弟子
(圓鏡)
「……人間の弟子を取るなんて馬鹿だろ」
「青蛙亭の子達かい?」
おそらくは柳田を通して聞いたのだろう。
情報が入るのが随分と早いものだと、圓潮は感心した。
「あと十年もしない内に、あんたの事を疑うぜ?」
「それは、お前さんなりのあたしへの心配かい?」
随分と信用のないと苦笑する圓潮。
「あんたが一番、人と関わり過ぎてる」
「外見が何十年何百年と経とうと同じまま、それを人に気付かれるのは騒がれるだろうネェ」
「……分かってるなら、何で人間を弟子に取った?」
(2013/12/01)
(圓鏡)
「……人間の弟子を取るなんて馬鹿だろ」
「青蛙亭の子達かい?」
おそらくは柳田を通して聞いたのだろう。
情報が入るのが随分と早いものだと、圓潮は感心した。
「あと十年もしない内に、あんたの事を疑うぜ?」
「それは、お前さんなりのあたしへの心配かい?」
随分と信用のないと苦笑する圓潮。
「あんたが一番、人と関わり過ぎてる」
「外見が何十年何百年と経とうと同じまま、それを人に気付かれるのは騒がれるだろうネェ」
「……分かってるなら、何で人間を弟子に取った?」
(2013/12/01)