萌語り
◆お歳暮争奪戦
各地から送られてくるお歳暮を物色し始める〈山ン本さん〉達。
そこで雷電がカニが入ってるのを見つけてラッキー! っとか喜んで。
珠三郎がカニ頂戴とおねだりして、えーっと雷電が躊躇して。
野風も珠三郎に負けじとおねだりしながら雷電にしなだれかかり。
バチバチと珠三郎と野風の間で火花が散り。
後ろからアーンと口を開けながらジリジリ近づく他の兄弟達(異形系)。
そして誰かがカニに手を出そうとして雷電が危ねぇ! と手をブンと振り。
すっぽ抜けて宙を舞うカニ。
一気に争奪戦と言う名の兄弟喧嘩に発展し。
その様子を圓潮と鏡斎が少し遠くで眺める。
「お前さんは参加しないのかい?」
「……そうだな」
圓潮に聞かれてのっそりと立ち上がり。
懐に手を入れて鞭を取り出して狙いを定める鏡斎。
遠くから鞭使ってカニを引き寄せ。
「見事なもんだネェ」
「ズリーだろ鏡斎! カニよこせ!!」
カニ返せー! ウォー!! と他の兄弟達がズドドドドっと押し寄せて。
そこに間の悪い柳田が帰ってきて。
「ただいま戻りました圓潮師…」
「柳田サン、パス」
「え、何哉? ……カニ?」
「カニが移動したぞ!!」
「!?」
カニは食べたいが兄弟喧嘩はめんどいと判断した鏡斎により渡されたカニ。
狙いを変更して一斉に柳田に襲い掛かる〈山ン本さん〉達。
驚いてカニを持ったまま逃げる柳田。追う雷電達。
すっかりと静かになった室内。
「さて、他のも見ようかネェ」
兄弟達がいなくなった所で他を物色し始める圓潮と鏡斎。
「……鮭丸ごと一匹か」
「石狩鍋にでもするかい?」
「ああ、いいなそれも」
他のお歳暮も、カニに負けず劣らず凄かったって話。
書くのが面倒になったので語りだけ。
(2015/11/14)
各地から送られてくるお歳暮を物色し始める〈山ン本さん〉達。
そこで雷電がカニが入ってるのを見つけてラッキー! っとか喜んで。
珠三郎がカニ頂戴とおねだりして、えーっと雷電が躊躇して。
野風も珠三郎に負けじとおねだりしながら雷電にしなだれかかり。
バチバチと珠三郎と野風の間で火花が散り。
後ろからアーンと口を開けながらジリジリ近づく他の兄弟達(異形系)。
そして誰かがカニに手を出そうとして雷電が危ねぇ! と手をブンと振り。
すっぽ抜けて宙を舞うカニ。
一気に争奪戦と言う名の兄弟喧嘩に発展し。
その様子を圓潮と鏡斎が少し遠くで眺める。
「お前さんは参加しないのかい?」
「……そうだな」
圓潮に聞かれてのっそりと立ち上がり。
懐に手を入れて鞭を取り出して狙いを定める鏡斎。
遠くから鞭使ってカニを引き寄せ。
「見事なもんだネェ」
「ズリーだろ鏡斎! カニよこせ!!」
カニ返せー! ウォー!! と他の兄弟達がズドドドドっと押し寄せて。
そこに間の悪い柳田が帰ってきて。
「ただいま戻りました圓潮師…」
「柳田サン、パス」
「え、何哉? ……カニ?」
「カニが移動したぞ!!」
「!?」
カニは食べたいが兄弟喧嘩はめんどいと判断した鏡斎により渡されたカニ。
狙いを変更して一斉に柳田に襲い掛かる〈山ン本さん〉達。
驚いてカニを持ったまま逃げる柳田。追う雷電達。
すっかりと静かになった室内。
「さて、他のも見ようかネェ」
兄弟達がいなくなった所で他を物色し始める圓潮と鏡斎。
「……鮭丸ごと一匹か」
「石狩鍋にでもするかい?」
「ああ、いいなそれも」
他のお歳暮も、カニに負けず劣らず凄かったって話。
書くのが面倒になったので語りだけ。
(2015/11/14)