呟き

2016/11/15

タツアルでABOパロα×β。

眠ってるタツをアルがおぶって移動中。寝惚けて夢だと勘違いしたタツが、目の前にあるアルのうなじに噛み付き。小生の番になれ……アルフレッド、と相手の耳元で囁き。噛み付かれた所が熱いような錯覚をしながら、なれる訳がないだろ、と諦めが入った声で返すアルとか。

いつか現れるだろうタツの番の事を考えて逃げるアルをタツが全力で追いかけて、悩んでる事をぶっ飛ばすぐらいの愛を叩きつけて、思わず唖然とするアルをガッチリと捕まえて離さないぐらいの心意気を見せないと、ただただ悲恋で終わる。

うなじを噛まれた事によって後天性Ωに変異してと言うのも、前提は崩れるけど無きにしも非ず。



タツアルでABOパロ
α×β(後天性Ω)

タツがαで、いつかどこかにいるΩと運命の番として結ばれると分かっている。
もしかしたらすでに、タツの番となるΩは飛行船の中にいるのかもしれない。
そんな中で、例え寝惚けた上での事でも、嬉しくなかったとは言えない。
それと同時に、どれだけタツが望もうと、湧き上がってくるのは諦め。
言うだけ言ってまた眠り始めたタツを部屋まで送ったあの日以降の話。

医務室にて最近起こる体調不良を検査してもらい。
言いにくそうに結果を切り出すシーガルの言葉がやけに大きく聞こえ。
暫く何の言葉も発しないアルを、ショックからだと判断し痛ましげに思うシーガル。

シーガルからもしもの時に使用する抑制剤を貰い、一人部屋に戻ってうな垂れるアル。
結果を聞いて、一瞬でも可能性がある事を喜んだ自分に対する自己嫌悪。
まだ見ぬタツの番、その場所を自分が奪っていいのかと言う負い目。
いっそβのままであれば、関係を壊さずにタツからの想いを受け流せた。

そんな検査結果から幾日か経ち。
あの時のように、寝ているタツをおぶって部屋まで送るアル。
その途中で、急に耳元に聞こえるタツの声。

寝惚けている相手の戯言だと思い、あの日と同じく、なれる訳がないだろと返し。
とっくに小生の番になっているのにかと、首元にゆるく手を添えられながら返され。
相手が起きていることを知り、軽く驚いてから、起きてるなら自分で歩けと流し。
タツに流すなと言われ、誤魔化しきれなかった事を厄介に思いつつ。
番になんてなれる訳がないだろと、あたり前の事をタツに伝えながら、タツの部屋を目指し。
タツが降りないならば部屋までさっさと送り届け、この話をうやむやにする積りでいるアル。
どうあっても番である事を否定するアルに、若干苛立つタツ。
なら、何度だって噛み付いてやると、言い逃れができないほどに分からせたり。

結局の所は、アルの匂いが自分にしか感じない時点で確信してたタツ。
周りの船員達に訊いても、誰もそんな匂いは感じないと言われ。
あの日、都合のいい夢だと思っていた事が、仮に現実であったならを考え。
大将にだけはと伝えられたシーガルの言葉に――言いようもないほどに歓喜して。
おそらく、そんな事をアルに教えたら嫌悪されるか拒絶されるだろうと思いながら。
それでも嬉しいと、アルは自分のだと純粋に喜んでたタツとか。



男性船員達が女性船員に着てもらう為、根性で例のタートルネック(胸開きなアレ)をGETしたが、何の手違いかアルの所へ服が行き、何の為に胸元が開いているのかをタツと推測してたら、主に大将の純粋な好奇心から着るはめになったアルの受難。なお、サイズは男達が目測を誤り合ってる奇跡。



アルが船員達と仲良くするのは嬉しいが、たまに自分のだと主張したくなるタツとか。気分的には親友が他の友達と仲良くしてると嫉妬する感じのアレ。ガネットとかには特に容赦ない大将。わざわざ間に入ってアルから引き離すために仕事を追加で申し付けたり。ヤカラはぞんざいに扱われる運命。



タツに赤い糸が見えるようになる唐突ネタ。アルの小指から出てる赤い糸をタツが引っ掴み。何かあったのかとアルが訝しげな顔をする中、思いつきで自分の小指から出てる赤い糸とアルの糸を強制的に結び。急にタツがにやけるので余計に訝しげに問うアルと、ご満悦な様子で何でもないと言うタツ。



11/16

大将の恋愛観が、かなりの夢を見てるロマンチストな上に実行力があるのがたち悪いとなるタツアル。それを受け止めるアルの方も何となく恋愛観がふわっとしてるので、そう言うものかと真面目に受け取り。誰か大将達にツッコミを入れろ!と周りの船員達が叫びたくなる。



大将達がどう見ても恋人同士な件についての愚痴大会in食堂。砂糖でも吐かせたいのかよ!とガネット心からの叫び。まあまあ、とガネットを落ち着かせるシーガル。すでに達観した目のリベルラ。視線を向ければイチャついてる自覚のない大将達。あれで本人達は友達同士のつもり…だと…?なタツアル。



アルに色事系の誘いをドキッパリとスルーされ、食堂にてやけ酒ならぬやけ牛乳を呷るタツ。何で酒でもないのに酔っ払い気味なんだよと強制参加させられ悪態をつくガネット。無言でスッと牛乳が入ったグラスを追加で差し出すハボクック。絡み酒並みに面倒な大将の、愚痴のような惚気は暫く続く。



寒さが原因で少し震えたアルを見て、そっと自分の上着をアルの肩にかける紳士的な行動をタツがしたら、甘い空気が流れるかと思いきや、寒空でも腕まくりしてたタツを見てアルが無言で上着を返し、逆にアルのコートで保温性バッチリにされた大将。



11/17

常に電力供給が必要な炉心を、たまにモノとアルの二人で供給してる最中、二人でのんびりと会話してたらタツが乱入し。供給に回ろうとするタツを慌てて止めるはめになる二人。発電量がそもそも少ないだろ!?とアルに言われても、一般よりはある!と堂々と返したり、単に仲間外れ感が嫌だった大将。



孤児院時代、雪が降った次の日とかは授業にならないだろうな。目をキラキラさせてタツ達が外を見るので、デュラン先生が根負けして、今日の授業はなし、と言った瞬間に大歓声を上げてタツ達が外に飛び出し。続けて注意事項を言おうとしたデュラン先生だけが教室にポツンと残る結果に。



ナルビオンで初めて雪を見たアルとかも捨てがたい。小さい姫様が物知り顔でしてくれる雪の説明を、本では知ってたとにべもなく言って姫様を膨れさせたり。新雪の上を一人で歩いて楽しかったのは最初のみだったり。静かすぎて寂しいと思って以来、雪が苦手になるとかもありかなと。



男性船員達がキスしやすいとか肘をかけやすい身長差ネタで盛り上がり中。誰かが冗談で言った尻が揉みやすい男の身長差を、通りすがりのタツが小耳に挟み。隣にいたアルでいきなり試して、おお…確かに!と感動し。このあと滅茶苦茶アルに叱られる。
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