断片話
◆笑止の沙汰
(ロキ+オーディン)
「オジ様はさ~、アレに対してどう思ってるの?」
頭の後ろで腕を組み、椅子に腰かけていたロキが窓の外へと視線を投げやれば。
今日も元気に雷鳴が轟き、天が喰われていた。
「最近、毎日あんな調子なんだけど」
人間で遊びたいのはわかるが、もう少しどうにかならないのか。
はしゃぐにしても天候不良は勘弁して欲しいと軽くため息を吐き出し。
いつものように厳粛感だけはたっぷりのオーディンへとロキは視線を戻した。
「――気が済むまで遊ばせてやれ」
「へぇ? 意外と親バカだったんだね、オジ様って」
息子が人間ごときに入れ込んでいる現状を許すオーディンに対し。
ここ数億年で初めて知った事実だと言わんばかりにロキは皮肉気な笑みを浮かべた。
(2021/02/09)
(ロキ+オーディン)
「オジ様はさ~、アレに対してどう思ってるの?」
頭の後ろで腕を組み、椅子に腰かけていたロキが窓の外へと視線を投げやれば。
今日も元気に雷鳴が轟き、天が喰われていた。
「最近、毎日あんな調子なんだけど」
人間で遊びたいのはわかるが、もう少しどうにかならないのか。
はしゃぐにしても天候不良は勘弁して欲しいと軽くため息を吐き出し。
いつものように厳粛感だけはたっぷりのオーディンへとロキは視線を戻した。
「――気が済むまで遊ばせてやれ」
「へぇ? 意外と親バカだったんだね、オジ様って」
息子が人間ごときに入れ込んでいる現状を許すオーディンに対し。
ここ数億年で初めて知った事実だと言わんばかりにロキは皮肉気な笑みを浮かべた。
(2021/02/09)