萌語り

◆続・復活ifルート


『好敵手が戻ってきた、が――小さくなっていた』から始まる復活ifルート。

後から復活した陳宮は普通に大人の姿。
涙目で呂布との再会に喜び、殿だけが小さいことにぶわっと泣く。
おいたわしや殿!責任をもってお世話をします!と張り切るが。
殿を受け取ろうとしたらトールからナチュラルに拒否られた陳宮。
なんでも我は此奴の傍にいた方がいいらしいと呂布に説明されて引くが。
本当に、まったく、片時も呂布を離さないトールを前に。
感謝こそすれ不審に思うのは不敬ではあるが、いまいち納得できず。
なので、ストーカー、もとい遠くから呂布を見守る陳宮。
トールといる殿が楽しそうにしてるから、草葉の陰で元の目的を忘れ嬉し泣き。
呂布が楽しげだったのは天界産の武器が手に入ると知ったから。

ラグナロクの時はランドグリーズと一蓮托生ゆえの肉体強度。
別々になった今は脆く、例えるなら高火力だが紙耐久な状態。
今打ち合うのも悪くはないが、あの時のように戦うには物足りず。
少しずつ力を馴染ませるように呂布に口付けるトール。
あまり慣れるものではないなと率直な感想を零す呂布。
別に行為自体は嫌ではない。

全盛期に戻るまでが待ちきれず。
フライングで手合わせしたりしてるトールと呂布。
呂布のためにドワーフor小人達に武器を作成をさせたトール。
ガチの神器をいつの間にか手にしてる呂布に驚くブリュンヒルデ。
しかも成長に合わせる形で手にする武器も変わってる。
ミョルニルと同格の神器を作らされたドワーフor小人にある意味同情。

だんだんと成長していく呂布の傍にずっといるトールを眺めてたロキ。
いつぐらいにヤったの?とからかい交じりに質問したら。
あっけらかんと、ついこの間とトールと呂布に返され。
思い浮かべるは、ついこの間までショタだった呂布の姿。
へ~そうなんだ!と返しながら。
う~ん!……あとでオジ様に聞こうかな!と思いつくロキ。
あとで本当にオーディンへ質問しに行った。
カラス達から何しに来たんだコイツな目で見られながら。
どの姿の時にヤったのか知ってる~?と質問したら。
とてつもない蔑みの視線のオーディンに睨まれる。
『答えると思っているのか?』と言わんばかりの威圧。
カラス達はデリカシーねーなと思ったが、オーディンの気迫にビビる。
マジで睨まれて「冗談だよ冗ー談♪」と、とてもいい笑顔のロキ。

毎日が退屈とは程遠いトール。
まれに、今一度好敵手を失う時を幻視し。
そのたびに現実に呂布がいることを確かめる。
それが恐れという感情だと気付かない神。


(2020/09/11)
2/23ページ