萌語り
◆すれ違い系
定番な浮気現場(?)遭遇からのすれ違いを見たい。
浮気現場というか、トール神の妻(実際は違う)を見かけた呂布とか。
終ワル時空のトール神の妻って存在するのか疑問だけど。
明言されない限り、シュレーディンガーの猫状態なので。
存在しない可能性もなきにしもあらずかなと?
鉄の手套の伝説さえも真相は違ったとかもあったし。
北欧神話ですら意外とトールの妻は何の女神かとかの情報すら少ないから。
ただロキに自慢の金髪丸刈りにされて、トールがロキを怒ったって神話が有名なだけ。
これだけだと、たまたま通りかかったトール神が仕方なくロキを捕まえたってのもありかなと。
話の展開としては――
雷神トールには美しい金髪の妻がいるとの下界の神話を知って。
たまたま見かけたトール神が金髪の女神と一緒にいたから。
あれが雷神の妻か、と誤解する。
対等に戦うために雷神に毎夜のごとく抱かれてる中での事。
特に嫉妬もしないが、雷神との行為に対して疑問は浮かび始め。
その日の夜、別の方法はないのかと、雷神へと問うてしまう呂布とか。
呂布から別の方法はないのかと問われ、トール神は驚く。
理由もなしに、方法はあるのかないのかを簡素に問われ。
あるにはあるが友に苦痛を与えたいわけではないので渋るトール神。
別の方法があるなら、それに変えろと呂布は強行する。
今までの行為は嫌なのかと思わず友へと問えば。
不快であろう?と呂布は返す。
呂布は、お前の奥方が不快になるのでは?との意味合いで言った。
トール神は、不快で当然だとの意味合いで受け取った。
呂布の言葉に、神ゆえの冷徹な性質が表立つ。
それほどに言うのならばと、人間の望み通りにしてやるトール神。
地獄のような苦痛しか与えぬその方法を、容赦なく呂布へと施せば。
それでも耐えきり、以降はこちらの方法にしろと気丈にも好敵手は言い。
苛立ちすら覚える友の言動に、ならばいつまで耐えられるか見物だと笑みを浮かべる。
何故、苦痛しかない方法を望むのか、理解ができないトール神。
大切にしたい、慈しみたい、寵愛し、依存させ、いつまでも好敵手と共にいたい。
並大抵の人間ならば泣き叫び果ては廃人と化すような方法など施したくはない。
けれど、そちらを選びたくなるほどに不快であったのか。
結局、戦うことがなければ呂布へと苦痛を与える方法を施さなくて済むと考え始め。
不要なほどに遠征を繰り返し、呂布を避けるようになるトール神。
互いがいることを確かめ合うように戦うだけでよかった。
始めは友がいるだけでよかった、そのはずだった。
すれ違いの果て。
色あせていく世界をただ眺める日々のトール神と呂布。
互いに前までのように、退屈で死にそうだとすら思うようになる。
そんな折に、あの時に雷神と共にいた美しい金髪の女神を見かける呂布。
周囲の守護天使達が噂をするように喋る内容から、真相は全く違うことを知る。
だが雷神には妻がいるのだろうと、そこらでお喋りしてた守護天使へと問えば。
いきなりラグナロクの人類代表先鋒に質問されてビビりまくる守護天使。
震える声で答える守護天使の言葉に、目を僅かに見開く呂布。
下界に伝えられる神話は――否、天界に広まる伝説すら、真相が違うことがある。
雷神トールが所有する神器、鉄の手套ですらそうだったように。
沈んだ顔で遠征から帰ってきたトール神を出迎える呂布。
方天戟を手に出迎えた好敵手に対し、目を細めるトール神。
戦えと呂布は言うが、とうに効力の切れた状態では世迷言だと取り合わず。
それでも我はお前と戦いたいと雷神に向かい告げる呂布。
友の言葉が引き金となり、相手の腕を掴み上げる。
人間とは脆い、神がただ強く手を掴んだだけで壊れるほどに。
同じ種であればよかった、何故、我が好敵手は人間なのか。
強く咎めるような口調とは裏腹に、掴んでくる手には力など込められておらず。
まるで壊れ物にでも触れるかのような気遣われようで。
トール神に腕を掴まれる中、呂布は唐突に話し出す。
とある女神を、お前の妻だと思っていたと。
友が場違いに話す内容の意味が分からないトール神。
困惑する雷神へと、抱かれる以外の方法を知りたかった理由を話す呂布。
呂布が何故あれほどに別の方法を選んでいたのかを理解したトール神。
ではこれからはまた抱いても構わないかと確認をとるが。
だが、やはりおかしくはないか?との呂布の疑問の前に。
別の問題が発生していた事を知る。
合理性で始まった関係のせいで話がこじれるの典型例。
当初はトール神も友を抱くのは戦いのためと割り切ってた。
ただ、気付いたらそれだけではなくなったので、好意は伝えてた。
そう、少なくともトール神は伝えていたと認識してる。
伝えたのが、呂布の意識がほぼ飛んでるような行為の最中であっただけ。
呂布からの疑問によって、全く伝わっていなかったことを思い知る。
自業自得がよく似合うトール神。
(2020/10/08)
定番な浮気現場(?)遭遇からのすれ違いを見たい。
浮気現場というか、トール神の妻(実際は違う)を見かけた呂布とか。
終ワル時空のトール神の妻って存在するのか疑問だけど。
明言されない限り、シュレーディンガーの猫状態なので。
存在しない可能性もなきにしもあらずかなと?
鉄の手套の伝説さえも真相は違ったとかもあったし。
北欧神話ですら意外とトールの妻は何の女神かとかの情報すら少ないから。
ただロキに自慢の金髪丸刈りにされて、トールがロキを怒ったって神話が有名なだけ。
これだけだと、たまたま通りかかったトール神が仕方なくロキを捕まえたってのもありかなと。
話の展開としては――
雷神トールには美しい金髪の妻がいるとの下界の神話を知って。
たまたま見かけたトール神が金髪の女神と一緒にいたから。
あれが雷神の妻か、と誤解する。
対等に戦うために雷神に毎夜のごとく抱かれてる中での事。
特に嫉妬もしないが、雷神との行為に対して疑問は浮かび始め。
その日の夜、別の方法はないのかと、雷神へと問うてしまう呂布とか。
呂布から別の方法はないのかと問われ、トール神は驚く。
理由もなしに、方法はあるのかないのかを簡素に問われ。
あるにはあるが友に苦痛を与えたいわけではないので渋るトール神。
別の方法があるなら、それに変えろと呂布は強行する。
今までの行為は嫌なのかと思わず友へと問えば。
不快であろう?と呂布は返す。
呂布は、お前の奥方が不快になるのでは?との意味合いで言った。
トール神は、不快で当然だとの意味合いで受け取った。
呂布の言葉に、神ゆえの冷徹な性質が表立つ。
それほどに言うのならばと、人間の望み通りにしてやるトール神。
地獄のような苦痛しか与えぬその方法を、容赦なく呂布へと施せば。
それでも耐えきり、以降はこちらの方法にしろと気丈にも好敵手は言い。
苛立ちすら覚える友の言動に、ならばいつまで耐えられるか見物だと笑みを浮かべる。
何故、苦痛しかない方法を望むのか、理解ができないトール神。
大切にしたい、慈しみたい、寵愛し、依存させ、いつまでも好敵手と共にいたい。
並大抵の人間ならば泣き叫び果ては廃人と化すような方法など施したくはない。
けれど、そちらを選びたくなるほどに不快であったのか。
結局、戦うことがなければ呂布へと苦痛を与える方法を施さなくて済むと考え始め。
不要なほどに遠征を繰り返し、呂布を避けるようになるトール神。
互いがいることを確かめ合うように戦うだけでよかった。
始めは友がいるだけでよかった、そのはずだった。
すれ違いの果て。
色あせていく世界をただ眺める日々のトール神と呂布。
互いに前までのように、退屈で死にそうだとすら思うようになる。
そんな折に、あの時に雷神と共にいた美しい金髪の女神を見かける呂布。
周囲の守護天使達が噂をするように喋る内容から、真相は全く違うことを知る。
だが雷神には妻がいるのだろうと、そこらでお喋りしてた守護天使へと問えば。
いきなりラグナロクの人類代表先鋒に質問されてビビりまくる守護天使。
震える声で答える守護天使の言葉に、目を僅かに見開く呂布。
下界に伝えられる神話は――否、天界に広まる伝説すら、真相が違うことがある。
雷神トールが所有する神器、鉄の手套ですらそうだったように。
沈んだ顔で遠征から帰ってきたトール神を出迎える呂布。
方天戟を手に出迎えた好敵手に対し、目を細めるトール神。
戦えと呂布は言うが、とうに効力の切れた状態では世迷言だと取り合わず。
それでも我はお前と戦いたいと雷神に向かい告げる呂布。
友の言葉が引き金となり、相手の腕を掴み上げる。
人間とは脆い、神がただ強く手を掴んだだけで壊れるほどに。
同じ種であればよかった、何故、我が好敵手は人間なのか。
強く咎めるような口調とは裏腹に、掴んでくる手には力など込められておらず。
まるで壊れ物にでも触れるかのような気遣われようで。
トール神に腕を掴まれる中、呂布は唐突に話し出す。
とある女神を、お前の妻だと思っていたと。
友が場違いに話す内容の意味が分からないトール神。
困惑する雷神へと、抱かれる以外の方法を知りたかった理由を話す呂布。
呂布が何故あれほどに別の方法を選んでいたのかを理解したトール神。
ではこれからはまた抱いても構わないかと確認をとるが。
だが、やはりおかしくはないか?との呂布の疑問の前に。
別の問題が発生していた事を知る。
合理性で始まった関係のせいで話がこじれるの典型例。
当初はトール神も友を抱くのは戦いのためと割り切ってた。
ただ、気付いたらそれだけではなくなったので、好意は伝えてた。
そう、少なくともトール神は伝えていたと認識してる。
伝えたのが、呂布の意識がほぼ飛んでるような行為の最中であっただけ。
呂布からの疑問によって、全く伝わっていなかったことを思い知る。
自業自得がよく似合うトール神。
(2020/10/08)