桔ザク
「ニュ~、美味しくない!」
「……僕チン、もう少し塩味欲しい」
「桔梗、お前もう作るな」
三者三様に抗議する中、桔梗は不思議そうに自分が作った料理を食べ続けていた。
「ハハン、どこがまずいのですか?」
栄養面も考慮し、手順を踏んで作ったのですが、と首を傾げる桔梗。
出されたものは食べる主義のザクロは、無理矢理桔梗の料理を口に運びながら呆れた。
「バーロォ、味が薄すぎだろ」
「素材の味を生かしていると言ってください」
「塩味がねーのを素材の味うんぬんで誤魔化すな」
「塩分の摂り過ぎは高血圧のもとです。それから、舌の感覚は鍛えないと鈍くなりますよ?」
桔梗にまかせた自分がバカだったとザクロは頭痛がしてきた。
「最低限食える味にしろよ」
「ハハンッ、調味割合は考えています、減塩食用に」
「病人じゃねーぞバーロォ! お前は二度と作るな!!」
怒りながらもしっかりと食べきったザクロは、桔梗に対し、次は自分が作ると宣言した。
「……ザクロの料理は味が濃いと思う」
「野菜ばっかでヤダ!!」
「ザクロ、動物性タンパク質が足りないと思うのですが?」
ザクロの作った料理を前に、デイジーは微妙な顔をして呟き、ブルーベルは口を尖らせてミネストローネを端へと追いやった。
桔梗は料理を口に運びながら、軽く注文をつけた。
「何だとバーロー! 肉がそうそうに食えるわけねーだろ!!」
「ハハン、タンパク質が不足すると筋肉量が減りますよ?」
「ニュッ! 本当なの桔梗!?」
筋肉をつけたいブルーベルは、ショックを受けたように桔梗を見た。
「タンパク質ならあるだろ!!」
ザクロが怒りながらビシリと指し示す先には、豆のサラダ。
「……貴方の料理は全体的に塩が多すぎです」
「適量だバーロー!!」
「桔梗の料理は味が薄いし、ザクロは野菜ばっかで味が濃すぎよ!!」
「……桔梗とザクロの料理、足して二で割れれば良いのに」
始めの食事
そのうち妥協点に落ち着きます
end
(2010/08/08)
「……僕チン、もう少し塩味欲しい」
「桔梗、お前もう作るな」
三者三様に抗議する中、桔梗は不思議そうに自分が作った料理を食べ続けていた。
「ハハン、どこがまずいのですか?」
栄養面も考慮し、手順を踏んで作ったのですが、と首を傾げる桔梗。
出されたものは食べる主義のザクロは、無理矢理桔梗の料理を口に運びながら呆れた。
「バーロォ、味が薄すぎだろ」
「素材の味を生かしていると言ってください」
「塩味がねーのを素材の味うんぬんで誤魔化すな」
「塩分の摂り過ぎは高血圧のもとです。それから、舌の感覚は鍛えないと鈍くなりますよ?」
桔梗にまかせた自分がバカだったとザクロは頭痛がしてきた。
「最低限食える味にしろよ」
「ハハンッ、調味割合は考えています、減塩食用に」
「病人じゃねーぞバーロォ! お前は二度と作るな!!」
怒りながらもしっかりと食べきったザクロは、桔梗に対し、次は自分が作ると宣言した。
「……ザクロの料理は味が濃いと思う」
「野菜ばっかでヤダ!!」
「ザクロ、動物性タンパク質が足りないと思うのですが?」
ザクロの作った料理を前に、デイジーは微妙な顔をして呟き、ブルーベルは口を尖らせてミネストローネを端へと追いやった。
桔梗は料理を口に運びながら、軽く注文をつけた。
「何だとバーロー! 肉がそうそうに食えるわけねーだろ!!」
「ハハン、タンパク質が不足すると筋肉量が減りますよ?」
「ニュッ! 本当なの桔梗!?」
筋肉をつけたいブルーベルは、ショックを受けたように桔梗を見た。
「タンパク質ならあるだろ!!」
ザクロが怒りながらビシリと指し示す先には、豆のサラダ。
「……貴方の料理は全体的に塩が多すぎです」
「適量だバーロー!!」
「桔梗の料理は味が薄いし、ザクロは野菜ばっかで味が濃すぎよ!!」
「……桔梗とザクロの料理、足して二で割れれば良いのに」
始めの食事
そのうち妥協点に落ち着きます
end
(2010/08/08)