桔ザク

「桔梗なんかブゥ~だ! ザクロが桔梗のこと好きな訳ないもん!」
「ハハン、ブルーベル。あまり笑えない冗談を言うと怒りますよ?」
「フン、ザクロの寛大さに甘えてる桔梗なんか大ッ嫌いよ」

唐突に憤慨したように言い放ったブルーベルは、頬を膨らませ睨んでくる。
その様子に、クスリと笑いがこみ上げてきた。

「ニュッ、何よ! 本当のことじゃない!!」
「ハハンッ、たしかにそうかもしれませんね」

ジロリと睨んでくるブルーベルに、笑いは止まりそうになかった。

「絶対、桔梗なんかよりブルーベルの方が良いってザクロに気付かせてやるんだから!」
「それはありませんね」
「何でよ!」

ザクロが言う所の、まぶたの裏しか見えていないメンチをきるブルーベルに、目を細めて言葉を紡いだ。

「ザクロは、私のものですから」



鼻持ちならない余裕
「自意識過剰もいい加減にして!」
「ハハン、本当のことですよ」


end
(2010/06/06)
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