断片話
◆褒め殺し
「ハハン、誰が女らしいと言うのでしょうか?」
「お前だろ、陶磁器みてーな白い肌に、透き通るような緑色の瞳、手入れの行き届いた長い髪、そこら辺の女よりよっぽど綺麗だぜバーロー」
「よくそこまで歯が浮かずに言えるものですね」
呆れすら通り越して感心すらしますよ、と桔梗は怒る気もうせた様子で言った。それを聞いたザクロは嫌みたっぷりにニヤリと笑った。
「バーロー、お前が普段してることだろ?」
「ハハンッ、私はそこまで並べ立てませんよ。貴方の鍛えられ絞り込まれた肉体を覆うなめし革のような肌も、血よりもなお赤く鮮やかな髪も、全て事実を言っているまでですから」
「……それがキザったらしいつーんだよバーロォ」
褒め殺し返され、こいつには敵わないとザクロはため息をついた。
(2011/02/17)
「ハハン、誰が女らしいと言うのでしょうか?」
「お前だろ、陶磁器みてーな白い肌に、透き通るような緑色の瞳、手入れの行き届いた長い髪、そこら辺の女よりよっぽど綺麗だぜバーロー」
「よくそこまで歯が浮かずに言えるものですね」
呆れすら通り越して感心すらしますよ、と桔梗は怒る気もうせた様子で言った。それを聞いたザクロは嫌みたっぷりにニヤリと笑った。
「バーロー、お前が普段してることだろ?」
「ハハンッ、私はそこまで並べ立てませんよ。貴方の鍛えられ絞り込まれた肉体を覆うなめし革のような肌も、血よりもなお赤く鮮やかな髪も、全て事実を言っているまでですから」
「……それがキザったらしいつーんだよバーロォ」
褒め殺し返され、こいつには敵わないとザクロはため息をついた。
(2011/02/17)