桔ザク
瓦礫と炎のあがる地上。
空から降りてきた桔梗はザクロに向かって言葉をかけた。
「ハハン、こんなに部下を壊してしまって……困った人ですね」
「俺の傍にいるから悪いんだろバーロー」
リングにともしていた不可視の嵐属性の炎を消しながらザクロは淡々と答えた。
「無能な部下達……だからですか? いずれもAランクの部下達ですよ」
「無能だろ、俺の炎を知らないんだからな」
灰へと変わった部下だったモノを見下しながら、口もとを吊り上げた。
その様子を見て、桔梗は嘲るように口を開いた。
「そのうち、貴方の周りには誰もいなくなりそうですね?」
「かまわねーぜバーロー。俺の傍にいられない奴らなんか知るかよ」
笑う口もと。
冷たく見下ろす視線。
ただ、その瞳にわずかにともるのは……傷心の炎。
「ザクロ……」
ただ、破壊しか生まない手
「私は、ずっと貴方の傍にいますよ」
「信じられるかよバーロー……」
end
(2010/01/19)
空から降りてきた桔梗はザクロに向かって言葉をかけた。
「ハハン、こんなに部下を壊してしまって……困った人ですね」
「俺の傍にいるから悪いんだろバーロー」
リングにともしていた不可視の嵐属性の炎を消しながらザクロは淡々と答えた。
「無能な部下達……だからですか? いずれもAランクの部下達ですよ」
「無能だろ、俺の炎を知らないんだからな」
灰へと変わった部下だったモノを見下しながら、口もとを吊り上げた。
その様子を見て、桔梗は嘲るように口を開いた。
「そのうち、貴方の周りには誰もいなくなりそうですね?」
「かまわねーぜバーロー。俺の傍にいられない奴らなんか知るかよ」
笑う口もと。
冷たく見下ろす視線。
ただ、その瞳にわずかにともるのは……傷心の炎。
「ザクロ……」
ただ、破壊しか生まない手
「私は、ずっと貴方の傍にいますよ」
「信じられるかよバーロー……」
end
(2010/01/19)