断片話
◆とある朝
「……何でこうなったんだかなバーロー?」
冷静に考えているようで、頭の中は真っ白だった。
唯一の救いは、相手がまだ目覚めていない事ぐらいしかない。
ガリガリと頭を掻き、爽やかな朝が来るはずだったんだけどな、と暫く現実逃避をした。
視界の片隅に散らばる自分の服を見つけ、ため息が出た。
ベッドを極力軋ませない様慎重におり、自分の服を拾い集め、バスルームへと向かった。
「何でつけてんだバーロォ」
ベタベタとついた目を背けたくなるほどの赤い痕。
嵐属性の炎では逆立ちしても消せない痕に盛大に舌打ちをした。
「デイジーにでも頼むか?」
冗談半分に考えたが、赤い痕の意味さえ知らない子供に頼む積りは端からなかった。
(2011/02/03)
「……何でこうなったんだかなバーロー?」
冷静に考えているようで、頭の中は真っ白だった。
唯一の救いは、相手がまだ目覚めていない事ぐらいしかない。
ガリガリと頭を掻き、爽やかな朝が来るはずだったんだけどな、と暫く現実逃避をした。
視界の片隅に散らばる自分の服を見つけ、ため息が出た。
ベッドを極力軋ませない様慎重におり、自分の服を拾い集め、バスルームへと向かった。
「何でつけてんだバーロォ」
ベタベタとついた目を背けたくなるほどの赤い痕。
嵐属性の炎では逆立ちしても消せない痕に盛大に舌打ちをした。
「デイジーにでも頼むか?」
冗談半分に考えたが、赤い痕の意味さえ知らない子供に頼む積りは端からなかった。
(2011/02/03)