断片話
◆低く響く声
手首を床へと押さえつけられ、伸し掛かられた。
「おい……桔梗? 何のまねだバーロー」
「貴方は、私を怒らせるのが上手ですね」
「ああ?」
「こんな痕を付けて、堂々と私の前でさらけ出して」
押さえつけられた手首に痛みが走った。
「おい! いい加減に放せバーロォ!!」
「私だけでは、満足しなかったようですね?」
意味の分からない事を言い続ける桔梗に対し舌打ちをした。
本気で抵抗をしようとすると、手首を押さえつけているのとは逆の手で桔梗が首元を触ってきた。
「ザクロ、どうされたいですか? ……いえ、聞く必要もありませんね淫乱な貴方ですから」
桔梗が触った場所、ちょうど首の付け根の……
「戯れにしては、随分と気を許していたようですね。こんなにはっきりと分かる紅い痕を付けて」
桔梗の言葉に、血の気が引いていくのが分かった。
「誰に、付けさせたのですか?」
(2011/01/03)
手首を床へと押さえつけられ、伸し掛かられた。
「おい……桔梗? 何のまねだバーロー」
「貴方は、私を怒らせるのが上手ですね」
「ああ?」
「こんな痕を付けて、堂々と私の前でさらけ出して」
押さえつけられた手首に痛みが走った。
「おい! いい加減に放せバーロォ!!」
「私だけでは、満足しなかったようですね?」
意味の分からない事を言い続ける桔梗に対し舌打ちをした。
本気で抵抗をしようとすると、手首を押さえつけているのとは逆の手で桔梗が首元を触ってきた。
「ザクロ、どうされたいですか? ……いえ、聞く必要もありませんね淫乱な貴方ですから」
桔梗が触った場所、ちょうど首の付け根の……
「戯れにしては、随分と気を許していたようですね。こんなにはっきりと分かる紅い痕を付けて」
桔梗の言葉に、血の気が引いていくのが分かった。
「誰に、付けさせたのですか?」
(2011/01/03)