断片話

◆眼鏡


「珍しいなバーロー?」
「ハハン、気分を変えてみようかと思いまして、度は入っていませんよ」

細縁の眼鏡をかけ、本を読む桔梗。
気分転換にしてもガラス越しで気分転換になるのかと思いながらザクロは呟いた。

「ついに老眼になったかと思ったぜバーロー」
「ザクロ、貴方はオブラートに包む言い方は出来ないのですか?」


(2011/01/02)
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