小話
【気付こうよ】
(白+桔)
「桔梗チャンてザクロ君の事好き?」
「ハハン、私はれっきとした男です。女性のように男に惹かれると言うことはありません」
「ふーん、じゃあ僕がザクロ君を好きでもい――」
「それはダメです」
キッパリとした口調でその先を言わせなかった桔梗は、やや据わった目で白蘭を見た。
その様子に、どうして気がつかないんだろと呆れながら、白蘭は表面上は笑みを絶やさなかった。
「どうして? だって桔梗チャンザクロ君には興味ないんでしょ? 僕の趣味にとやかく言うのって変じゃない?」
「そうですが……白蘭様ならばザクロよりも対等に付き合える方がいらっしゃるかと思ったまでです」
「それこそ余計なお世話じゃないかな? 恋っていうのは自分じゃ決められないものなんだよ。それに、ザクロ君てぱっと見はあれだけど、意外と純朴で素直だし……」
鋭さを増す桔梗の目を前に、鈍感てこの事を言うんだろうねと、白蘭は口をつぐんだ。
end
(白+桔)
「桔梗チャンてザクロ君の事好き?」
「ハハン、私はれっきとした男です。女性のように男に惹かれると言うことはありません」
「ふーん、じゃあ僕がザクロ君を好きでもい――」
「それはダメです」
キッパリとした口調でその先を言わせなかった桔梗は、やや据わった目で白蘭を見た。
その様子に、どうして気がつかないんだろと呆れながら、白蘭は表面上は笑みを絶やさなかった。
「どうして? だって桔梗チャンザクロ君には興味ないんでしょ? 僕の趣味にとやかく言うのって変じゃない?」
「そうですが……白蘭様ならばザクロよりも対等に付き合える方がいらっしゃるかと思ったまでです」
「それこそ余計なお世話じゃないかな? 恋っていうのは自分じゃ決められないものなんだよ。それに、ザクロ君てぱっと見はあれだけど、意外と純朴で素直だし……」
鋭さを増す桔梗の目を前に、鈍感てこの事を言うんだろうねと、白蘭は口をつぐんだ。
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