小話
【修羅開匣の件】
(桔+白)
「白蘭様、修羅開匣の件でお話があります」
「ん? 何かな、桔梗チャン?」
真剣な表情で切り出す桔梗に、何か不具合でもあるのかと疑問に思いながらも気軽に聞く態勢に入った。
「ザクロの修羅開匣時の姿は肌の色を変えて頂けますか? できれば姿も人外のように」
「……桔梗チャン、ザクロ君のこと嫌いだった?」
「ハハンッ、嫌いどころか愛していますが?」
何を今更、と言った表情で切り返す桔梗に、さらに困惑気味に白蘭は切り出した。
「だよね? 普通、好きな子の晴れ姿変えたい?」
「白蘭様……修羅開匣時は服が破けます」
「うん、そうだけど?」
「ザクロの柔肌を、そのままの状態で他人の前には晒したくはありませんので」
「うわ~、ザクロ君愛されてるね……」
真剣な様子が、余計に痛く見えるのは自分の気のせいだろうかと、遠い目をしながら白蘭は思った。
end
(桔+白)
「白蘭様、修羅開匣の件でお話があります」
「ん? 何かな、桔梗チャン?」
真剣な表情で切り出す桔梗に、何か不具合でもあるのかと疑問に思いながらも気軽に聞く態勢に入った。
「ザクロの修羅開匣時の姿は肌の色を変えて頂けますか? できれば姿も人外のように」
「……桔梗チャン、ザクロ君のこと嫌いだった?」
「ハハンッ、嫌いどころか愛していますが?」
何を今更、と言った表情で切り返す桔梗に、さらに困惑気味に白蘭は切り出した。
「だよね? 普通、好きな子の晴れ姿変えたい?」
「白蘭様……修羅開匣時は服が破けます」
「うん、そうだけど?」
「ザクロの柔肌を、そのままの状態で他人の前には晒したくはありませんので」
「うわ~、ザクロ君愛されてるね……」
真剣な様子が、余計に痛く見えるのは自分の気のせいだろうかと、遠い目をしながら白蘭は思った。
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