その他

「僕って、ザクロ君にそんなに命令出してたっけ……」

憂い気に、ため息をつくように聞かされた言葉に、桔梗は首を傾げながら聞き返した。

「ハハン? どうかなさいましたか白蘭様?」
「ザクロ君が最近冷たいんだ……少し暇が開いたからザクロ君を誘って外食をしようって思って誘ったら、寝るのに忙しいって言われて断られたんだ」
「白蘭様、それは前々から聞かされていますが?」
「最近は特に冷たいんだよ! 桔梗チャン、僕何かザクロ君の気に触る事したかな!?」
「ハハンッ、知りません」

バッサリと切り捨てる様に言われた答えに、少し落ち着きを戻しながら白蘭は最近の事を語り始めた。

「夜誘っても早く寝たいからって理由でのってきてくれないし。一緒に寝てても朝になるといつの間にか別のベッドで寝てるし。あんなにベッドが広く感じたのって何回目だろ……ミルフィオーレに多くいるのがいけないのかな?それとも最近ボンゴレの情報を集めようと思って瞑想したから? もうどうすれば良いのか分からなくなってくるよ。」
「何もなさらないのが一番ではないでしょうか?」

最後の方は関係の無い話題まで入ってくる白蘭の話を聞き、桔梗は心の中で嘆息しながら答えを返した。
その後も続く白蘭の話に適当に相槌を打ち、暫くした後、桔梗は断りを入れて部屋を出て行った。

「ハハン、貴方ももう少し言葉にする事を覚えてはいかがですか?」
「バーロォ、何がだ?」
「白蘭様の誘いを断る理由ですよ」
「…………何の事だ?」
「辛く当たるのも、白蘭様の体調や世間体を気遣ってだと言う事をしっかりと言った方が良いですよ?」
「見当違いだろ、俺はんなこと考えてねぇぜ」
「ハハン、そう言う事にしておきましょうか?」

クスクスと笑いながら言う桔梗に、眉を寄せてザクロは睨んだ。

「おい、桔――」
「ザクロ、貴方が素直ではない事は知っていますが、あまり白蘭様に遠慮をしない方がいいですよ?」

悩みを聞かされる身にもなってください、と嫣然と笑いながら言った桔梗。
人の言葉を遮り、言いたい事を言い、その場を後にした桔梗に対しザクロは舌打ちをした。



飴鞭割合
鞭十割?

「出来るわけねぇだろバーロォ……」


end
(2011/01/03)
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