その他
「ザクロはびゃくらんと真6弔花の中だったら誰に抱かれたい?」
抱きたいではなく抱かれたい、こんな質問を唐突に受け、椅子に凭れ掛かっていたザクロはブルーベルを訝しみながら見た。
「バーロー何だ唐突に?」
「ニュ……いいから答えなさいよ!」
誤魔化すようにブルーベルが催促すれば、胡乱気に考え込んだ後、ザクロは首を傾げながら返答した。
「しいて言うならトリカブトか?」
「ニュニュッ!? り、理由は何よ!」
グサッとザクロの言葉が突き刺さったブルーベルだったが、勇気を出して聞き返した。
その言葉に至極めんどくさそうに頭を掻いてからザクロは答えた。
「理由だぁ? 白蘭様は不気味だからだ、つーかあの人は別枠で人間じゃねぇ存在に見える。デイジーは……俺はショタコンじゃねーぜバーロー、抱く気も抱かれる気も出るかよ。あと、くだらねー質問する電波ちゃんは、どうやって俺を抱けんだぁ?」
「電波じゃ無いわよ! ……桔梗はどうなのよ?」
皮肉を籠めて鼻で笑いながら言われた理由に憤慨しながら思わず怒鳴ってしまったが、
ザクロの挙げる理由から言えば、まだ桔梗が当てはまらず残っている。
ザクロを狙う敵に塩を与えるつもりは無いが、トリカブトよりは、まだ納得ができる。
「桔梗か……あいつは、女みてーな面に髪伸ばしてなよなよしてそーだからだ。化粧までして女にでもなりてぇのかよ? 俺より背の低い華奢そうな奴に押し倒されて抱かれる所なんざ、想像でも男のプライドが許すかバーロォ」
全否定……ある意味一番長く語られた理由。
その理由を聞いていたブルーベルは、そっと部屋の外で待機している桔梗の方を哀れみながら見た。
「……桔梗、諦めた方がいいんじゃないかなぁ?」
同じように部屋の外でザクロの言葉を聞いていたデイジーは、桔梗を見上げながら訊いた。
「ハハン、トリカブトがいなくなれば、チャンスはあります」
微笑を浮かべながら、どす黒い空気を漂わせる桔梗に、後ずさりながらデイジーはトリカブトに警告をするべきか迷った。
消去法
例え話だと忘れていませんか?
end
(2010/06/29)
抱きたいではなく抱かれたい、こんな質問を唐突に受け、椅子に凭れ掛かっていたザクロはブルーベルを訝しみながら見た。
「バーロー何だ唐突に?」
「ニュ……いいから答えなさいよ!」
誤魔化すようにブルーベルが催促すれば、胡乱気に考え込んだ後、ザクロは首を傾げながら返答した。
「しいて言うならトリカブトか?」
「ニュニュッ!? り、理由は何よ!」
グサッとザクロの言葉が突き刺さったブルーベルだったが、勇気を出して聞き返した。
その言葉に至極めんどくさそうに頭を掻いてからザクロは答えた。
「理由だぁ? 白蘭様は不気味だからだ、つーかあの人は別枠で人間じゃねぇ存在に見える。デイジーは……俺はショタコンじゃねーぜバーロー、抱く気も抱かれる気も出るかよ。あと、くだらねー質問する電波ちゃんは、どうやって俺を抱けんだぁ?」
「電波じゃ無いわよ! ……桔梗はどうなのよ?」
皮肉を籠めて鼻で笑いながら言われた理由に憤慨しながら思わず怒鳴ってしまったが、
ザクロの挙げる理由から言えば、まだ桔梗が当てはまらず残っている。
ザクロを狙う敵に塩を与えるつもりは無いが、トリカブトよりは、まだ納得ができる。
「桔梗か……あいつは、女みてーな面に髪伸ばしてなよなよしてそーだからだ。化粧までして女にでもなりてぇのかよ? 俺より背の低い華奢そうな奴に押し倒されて抱かれる所なんざ、想像でも男のプライドが許すかバーロォ」
全否定……ある意味一番長く語られた理由。
その理由を聞いていたブルーベルは、そっと部屋の外で待機している桔梗の方を哀れみながら見た。
「……桔梗、諦めた方がいいんじゃないかなぁ?」
同じように部屋の外でザクロの言葉を聞いていたデイジーは、桔梗を見上げながら訊いた。
「ハハン、トリカブトがいなくなれば、チャンスはあります」
微笑を浮かべながら、どす黒い空気を漂わせる桔梗に、後ずさりながらデイジーはトリカブトに警告をするべきか迷った。
消去法
例え話だと忘れていませんか?
end
(2010/06/29)