桔ザク 2

「んもぉ! 桔梗ちゃんてガードが固過ぎよ」

大げさにため息をついたルッスーリアは、愚痴を聞かせるように独り言を呟いた。

「う゛ぉおい、何でこっち見ながらでっけー独り言言ってんだぁ?」
「あら、私達って似たもの同士じゃない」
「どこがだ!!」
「うふっ、どこがって決まってるじゃない。知ってるのよー? 貴方、最近ザクロちゃんに言い寄ってるそうじゃない」

お茶目に言うルッスーリアにスクアーロは額に血管を浮かび上がらせながら机を叩いた。

「こっちは色欲じゃねぇ!! パラレルだか何だかの情報で攻略済みだと舐められてんのが気にくわねぇだけだぁ!!」
「あーら、そのわりに勝負を挑んで勝ったなんてまったく聞かないわねぇ?」
「あのロン毛野郎が邪魔なだけだ! 毎回勝負挑もうとするたびに割り込んできやがって!!」

怒髪天を衝く勢いで怒鳴るスクアーロ。
話を振ったはずのルッスーリアは、あっそ、と簡潔に了解した。

「ああん、本当、何であんなに手厳しいのかしら? 真6弔花の大人組は」
「知るか」
「少しぐらい話に乗ってくれたっていいじゃない」

話を聞く気もない、と外方を向くスクアーロに、ルッスーリアは机に頬杖をついてため息をついた。

「本当に、あの二人を私の下で乱れさせて、どんな風に乱れるのか楽しみたいのに……」
「…………う゛ぉ゛ぉい、両方狙ってたのかよ」
「あら、安心して。ザクロちゃんの足腰が立たなくなるまではヤらない積りよ?」
「捕らぬ狸の皮算用かぁ゛!!」

ルッスーリアにツッコミを入れた後、呆れてものも言えないとスクアーロは早々に退散した。



くしゃみの原因
「ぶえっくしょん!!」
「ハハンッ、風邪ですか?」
「知るかバーロォ、誰かが噂してたんだろ」


end
(2010/09/27)
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