桔ザク
「どうしましたザクロ? ……ああ、痛みで声も出ませんか。当たり前ですね、痛くなるようにしましたから」
口元に笑みを浮かべ、なぶる様に傷口に指を這わせる桔梗は冷静に言葉を並べた。
「ザクロ、私は貴方の泣き顔がとても好きですよ。勿論、情事の時の顔も好きですが。知っていますか、苦痛に耐える顔と、快楽を耐える顔は一緒らしいですよ?」
「サディスト野郎ッ……」
「ハハン、そうかもしれませんね」
ぐちゃりと音を立て、桔梗の指先は赤く染まる傷口へと、深く入り込んだ。
「ッあ゛あ…!」
「良い声ですね」
悲鳴に近い声をうっとりと聞きながら、内部をなぞるように指を動かす桔梗は、その声をもっと引き出そうとしているようだった。
「バーロッ…いい加減に……ッ」
痛みで生理的な涙を零すザクロが桔梗の手を掴もうとすると、中に入っていた桔梗の指が爪を立てた。
「本当に……とても良い声で鳴きますね?」
部屋に響き渡った声に聴き入れていた桔梗は、痙攣するザクロの体からツプリと指を引き抜いた。
「ハハン、とれましたよ……まったく、油断をするからこうなるんです」
引き抜いた指先に持っていた銃弾を床へと落とし、荒い息で脂汗をかくザクロへと呆れながら忠告をした。
「バーロー……もう少し丁寧なやり方はねーのかよ」
「痛い目をみないと、貴方はいくらでも繰り返しそうですから」
「ブルーベルの雨属性の炎で痛みとりながらでも良いだろ、傷えぐりやがって」
「ハハン、子供には刺激が強すぎますよ」
「デイジーの晴れの炎で治すのにか?」
痛みで涙に滲む目で睨むザクロは、恨みがましく桔梗へと言葉を投げかけた。
その様子に、桔梗はクスクスと笑うだけだった。
「チッ……サディスト野郎が」
「では、貴方はマゾヒストですか?」
傷口
銃創の酷い処置方法
end
(2010/08/15)
口元に笑みを浮かべ、なぶる様に傷口に指を這わせる桔梗は冷静に言葉を並べた。
「ザクロ、私は貴方の泣き顔がとても好きですよ。勿論、情事の時の顔も好きですが。知っていますか、苦痛に耐える顔と、快楽を耐える顔は一緒らしいですよ?」
「サディスト野郎ッ……」
「ハハン、そうかもしれませんね」
ぐちゃりと音を立て、桔梗の指先は赤く染まる傷口へと、深く入り込んだ。
「ッあ゛あ…!」
「良い声ですね」
悲鳴に近い声をうっとりと聞きながら、内部をなぞるように指を動かす桔梗は、その声をもっと引き出そうとしているようだった。
「バーロッ…いい加減に……ッ」
痛みで生理的な涙を零すザクロが桔梗の手を掴もうとすると、中に入っていた桔梗の指が爪を立てた。
「本当に……とても良い声で鳴きますね?」
部屋に響き渡った声に聴き入れていた桔梗は、痙攣するザクロの体からツプリと指を引き抜いた。
「ハハン、とれましたよ……まったく、油断をするからこうなるんです」
引き抜いた指先に持っていた銃弾を床へと落とし、荒い息で脂汗をかくザクロへと呆れながら忠告をした。
「バーロー……もう少し丁寧なやり方はねーのかよ」
「痛い目をみないと、貴方はいくらでも繰り返しそうですから」
「ブルーベルの雨属性の炎で痛みとりながらでも良いだろ、傷えぐりやがって」
「ハハン、子供には刺激が強すぎますよ」
「デイジーの晴れの炎で治すのにか?」
痛みで涙に滲む目で睨むザクロは、恨みがましく桔梗へと言葉を投げかけた。
その様子に、桔梗はクスクスと笑うだけだった。
「チッ……サディスト野郎が」
「では、貴方はマゾヒストですか?」
傷口
銃創の酷い処置方法
end
(2010/08/15)