断片話
◆暗証番号
(リボヴェル)
「あの扉のセキュリティーの甘さはなんとかなんねーのか、ヴェルデ?」
不用心だと言わんばかりに勝手に部屋に入ってきたリボーンは言った。
そんな相手にやれやれと言わんばかりにヴェルデは首を振った。
「どこが甘い? あれでも最高ランクのセキュリティーだ」
「あんな簡単に答えが分かる暗証番号でもかよ」
「君は私以外に扉を開ける者がないような設定をかけろと言っているのか? 随分と矛盾したことを言うものだ」
「矛盾してねーだろ、あれなら誰にでも開けられるぞ。不用心だろ」
「そもそも、その扉を勝手に開けようとするのは君ぐらいしかいない。そして、もし仮にそこにある扉が私以外に開けられないとなれば、君は実力行使で扉を破壊して入ってくるだろう?」
「俺が来た時に開けねーお前が悪い」
「修繕費もバカにならないと覚えておいてもらえると嬉しいが? 君がその理論を掲げる限り私はその扉のセキュリティーを変えない。まあ、安心してくれたまえ。赤ん坊並みの体型かつ、出された問題に一人で答えられる者にしか開かない扉だ。むろん、携帯端末などの使用は不可だ。回答できるのは私と、君ぐらいには設定してある」
「だから毎回めんどくせー計算式にしてんのかよ」
「ふん、わざわざ君が発表した式を使ってやっているだけ感謝して欲しいものだ」
(2012/09/24)
(リボヴェル)
「あの扉のセキュリティーの甘さはなんとかなんねーのか、ヴェルデ?」
不用心だと言わんばかりに勝手に部屋に入ってきたリボーンは言った。
そんな相手にやれやれと言わんばかりにヴェルデは首を振った。
「どこが甘い? あれでも最高ランクのセキュリティーだ」
「あんな簡単に答えが分かる暗証番号でもかよ」
「君は私以外に扉を開ける者がないような設定をかけろと言っているのか? 随分と矛盾したことを言うものだ」
「矛盾してねーだろ、あれなら誰にでも開けられるぞ。不用心だろ」
「そもそも、その扉を勝手に開けようとするのは君ぐらいしかいない。そして、もし仮にそこにある扉が私以外に開けられないとなれば、君は実力行使で扉を破壊して入ってくるだろう?」
「俺が来た時に開けねーお前が悪い」
「修繕費もバカにならないと覚えておいてもらえると嬉しいが? 君がその理論を掲げる限り私はその扉のセキュリティーを変えない。まあ、安心してくれたまえ。赤ん坊並みの体型かつ、出された問題に一人で答えられる者にしか開かない扉だ。むろん、携帯端末などの使用は不可だ。回答できるのは私と、君ぐらいには設定してある」
「だから毎回めんどくせー計算式にしてんのかよ」
「ふん、わざわざ君が発表した式を使ってやっているだけ感謝して欲しいものだ」
(2012/09/24)
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