断片話
◆精神攻撃
(風ヴェル)
「なるほど、つまり君は大抵の事は動じないようできている訳か」
興味深いなと呟き熟考を始めるヴェルデに、風はニコニコと笑いながら待った。
「君の精神力がどの程度のものか知りたい。そのために協力をしてくれないか?」
「いいですよ」
「今から私が言う言葉にも」
「わかりました」
「では……――私は、君が大嫌いだ」
笑顔のまま表情をピクリとも変えない風に、ヴェルデは感心した。
「流石だ、いや。この程度では生温かったのか? 人から嫌いと言われる程度はすぐに思いつきそうなものか」
ハードルが低すぎたかと考え始めるヴェルデは、ふと風が笑顔のまま反応がない事に気付いた。
「風?」
「ヴェルデ」
「どうした」
「すみませんが、先ほどの言葉は嘘だと貴方の口から言っていただけませんか」
「何故だ」
「立ち直れなくなりそうなので……」
「君の精神は豆腐よりも脆いのか?」
(2012/03/15)
(風ヴェル)
「なるほど、つまり君は大抵の事は動じないようできている訳か」
興味深いなと呟き熟考を始めるヴェルデに、風はニコニコと笑いながら待った。
「君の精神力がどの程度のものか知りたい。そのために協力をしてくれないか?」
「いいですよ」
「今から私が言う言葉にも」
「わかりました」
「では……――私は、君が大嫌いだ」
笑顔のまま表情をピクリとも変えない風に、ヴェルデは感心した。
「流石だ、いや。この程度では生温かったのか? 人から嫌いと言われる程度はすぐに思いつきそうなものか」
ハードルが低すぎたかと考え始めるヴェルデは、ふと風が笑顔のまま反応がない事に気付いた。
「風?」
「ヴェルデ」
「どうした」
「すみませんが、先ほどの言葉は嘘だと貴方の口から言っていただけませんか」
「何故だ」
「立ち直れなくなりそうなので……」
「君の精神は豆腐よりも脆いのか?」
(2012/03/15)