断片話
◆鍵
(フラヴェル)
「毎回扉を壊されてはたまらないからな」
「つまり、ミーだけの鍵ですね?」
「そうとも言えるだろう。だが、入る時は最低限ノックぐらいはしてもらいたい」
「骸師匠にも犬ニーサン達にも秘密の鍵ですねー」
「聞いているのか?」
「聞いてますよー? ヴェル公がミーの愛に応えてくれた証拠は大切にしますから」
「……誰がいつ愛などと言うものに応えた?」
「だって、こう言う鍵は『あいかぎ』って言うんですよ?」
愛がないと渡せない鍵ですから、とフランは笑いながら答えた。
(2012/01/06)
(フラヴェル)
「毎回扉を壊されてはたまらないからな」
「つまり、ミーだけの鍵ですね?」
「そうとも言えるだろう。だが、入る時は最低限ノックぐらいはしてもらいたい」
「骸師匠にも犬ニーサン達にも秘密の鍵ですねー」
「聞いているのか?」
「聞いてますよー? ヴェル公がミーの愛に応えてくれた証拠は大切にしますから」
「……誰がいつ愛などと言うものに応えた?」
「だって、こう言う鍵は『あいかぎ』って言うんですよ?」
愛がないと渡せない鍵ですから、とフランは笑いながら答えた。
(2012/01/06)