断片話

◆理由

「一つ思ったことがあるんだけど」
「はぁ? 何ですか団長」
「何で第七師団が潰されそうになったのかの理由」
「それは、あのアホ……阿呆提督が危険因子だと思ったからだろ」
「それもあるけど、一番の理由って、俺達が春雨のエンゲル係数を上げてたからかなって」

ガツガツと盥一杯のご飯と山と盛られた料理を食べながら言う神威。
同じように人の数倍は食べる夜兎族の部下達が食べる様子を見回し。阿伏兎は自分の手元にある食事に目を落とし、呟いた。

「……まあ、あながち外れでもないかもしれませんねぇ」


(2011/01/03)
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