かむあぶ
「今更だけど、阿伏兎って競争率高いよね?」
「団長、また何をくだらない事を考えてたんで?」
「阿伏兎を狙う害虫の数を数えてたんだ」
「人が書類を相手にしている時に、随分とのんきで意味のない事をしているものですねぇ」
ヒクリと口元を痙攣させながら、精一杯皮肉を籠めて神威に言った阿伏兎だったが、そんな事を無視して神威は指折り数え始めた。
「最近は地球の銀髪侍も増えたんだよ? 今までも多かったけどね」
次々と挙げられる名前。
指折り数え、出るは、出るはの春雨各師団の団長および一介の部下、それから幹部の名前。
何を基準にと、冷めた目で阿伏兎がその様子を見ていると、途中で数えるのを止めた神威はニッコリと笑ってきた。
「ね? 一杯いるだろ?」
「害虫呼ばわりされた方々が名誉毀損で訴えそうな考えを堂々と言うな」
認識する害虫の多さ
「名誉毀損? 全部事実なのに?」
「惚れた欲目にしても、もう少しまともに考えろ、このすっとこどっこい」
end
(2010/07/15)
「団長、また何をくだらない事を考えてたんで?」
「阿伏兎を狙う害虫の数を数えてたんだ」
「人が書類を相手にしている時に、随分とのんきで意味のない事をしているものですねぇ」
ヒクリと口元を痙攣させながら、精一杯皮肉を籠めて神威に言った阿伏兎だったが、そんな事を無視して神威は指折り数え始めた。
「最近は地球の銀髪侍も増えたんだよ? 今までも多かったけどね」
次々と挙げられる名前。
指折り数え、出るは、出るはの春雨各師団の団長および一介の部下、それから幹部の名前。
何を基準にと、冷めた目で阿伏兎がその様子を見ていると、途中で数えるのを止めた神威はニッコリと笑ってきた。
「ね? 一杯いるだろ?」
「害虫呼ばわりされた方々が名誉毀損で訴えそうな考えを堂々と言うな」
認識する害虫の多さ
「名誉毀損? 全部事実なのに?」
「惚れた欲目にしても、もう少しまともに考えろ、このすっとこどっこい」
end
(2010/07/15)