かむあぶ
「団長ぉ、きいてますか?」
「うん、聞いてるよ阿伏兎」
でも、その酒臭い息を何とかしてくれるかな?
「きげんわるそうですねぇ、団長ぉ」
「そう見える?」
珍しく眉間のしわをのばして、相好を崩してる阿伏兎。
たとえお酒の力でも積極的に抱きついてくるのはすごく嬉しいよ、嬉しいけどね……
「阿伏兎、そーんなガキより、こっちに来いって」
「なんだ、ぎんときの旦那ァ?」
何で、銀髪がいるのかな?
それから、呼ばれたぐらいで離れようとするなよ阿伏兎。
「阿伏兎、どこへ行く気?」
「んー? 旦那によばれましたから」
「そーそ、はやく来いって」
両手広げて待ってる所悪いけど、鼻の下伸ばしてる奴に阿伏兎は渡さないから。
鼻の下伸ばして無くても渡さないけど。
「団長ぉ、うでが痛いんですがねぇ」
眉を八の字にして苦情を言う阿伏兎。
気がつくと結構な力で握っていた。
「あーあ、やだねぇ、ガキの余裕の無さ。銀さんなら優しくするよ?」
ほら、お酌もするし、と酒ビン片手に誘うクルクル天パー……
だから、阿伏兎も行こうとしないでよ。
「団長、ぎんときの旦那の所へ行きたいんですがねぇ?」
「行かなくていい、阿伏兎は俺の傍にいればいいの」
「じゃあ、団長が酒をついでくれますか?」
その特大盃に注げって言うのかな?
上司に注がせるなんて、少し無礼講過ぎないかな阿伏兎?
「ほら、阿伏兎こっち来いって、銀さんが注ぐから」
「どっか行けよ天パー侍」
「んん? 男の嫉妬はみっともないなあ、カムイ君」
この際、みっともなくても良いよ。
阿伏兎が俺の傍から離れようとするのが許せないんだけど。
「春雨の雷槍に楯突く気?」
「万事屋銀ちゃんなめんなよ?」
互いに睨みあって戦闘態勢……血の雨が降ってもしらないよ、銀髪侍?
「団長ぉ、ぎんときの旦那ァ、何にらみあってんですか?」
なに、この状況
「阿伏兎、もう少し空気読もうね?」
「はぁ? なに言ってんですか団長ぉ?」
end
(2010/05/04)
「うん、聞いてるよ阿伏兎」
でも、その酒臭い息を何とかしてくれるかな?
「きげんわるそうですねぇ、団長ぉ」
「そう見える?」
珍しく眉間のしわをのばして、相好を崩してる阿伏兎。
たとえお酒の力でも積極的に抱きついてくるのはすごく嬉しいよ、嬉しいけどね……
「阿伏兎、そーんなガキより、こっちに来いって」
「なんだ、ぎんときの旦那ァ?」
何で、銀髪がいるのかな?
それから、呼ばれたぐらいで離れようとするなよ阿伏兎。
「阿伏兎、どこへ行く気?」
「んー? 旦那によばれましたから」
「そーそ、はやく来いって」
両手広げて待ってる所悪いけど、鼻の下伸ばしてる奴に阿伏兎は渡さないから。
鼻の下伸ばして無くても渡さないけど。
「団長ぉ、うでが痛いんですがねぇ」
眉を八の字にして苦情を言う阿伏兎。
気がつくと結構な力で握っていた。
「あーあ、やだねぇ、ガキの余裕の無さ。銀さんなら優しくするよ?」
ほら、お酌もするし、と酒ビン片手に誘うクルクル天パー……
だから、阿伏兎も行こうとしないでよ。
「団長、ぎんときの旦那の所へ行きたいんですがねぇ?」
「行かなくていい、阿伏兎は俺の傍にいればいいの」
「じゃあ、団長が酒をついでくれますか?」
その特大盃に注げって言うのかな?
上司に注がせるなんて、少し無礼講過ぎないかな阿伏兎?
「ほら、阿伏兎こっち来いって、銀さんが注ぐから」
「どっか行けよ天パー侍」
「んん? 男の嫉妬はみっともないなあ、カムイ君」
この際、みっともなくても良いよ。
阿伏兎が俺の傍から離れようとするのが許せないんだけど。
「春雨の雷槍に楯突く気?」
「万事屋銀ちゃんなめんなよ?」
互いに睨みあって戦闘態勢……血の雨が降ってもしらないよ、銀髪侍?
「団長ぉ、ぎんときの旦那ァ、何にらみあってんですか?」
なに、この状況
「阿伏兎、もう少し空気読もうね?」
「はぁ? なに言ってんですか団長ぉ?」
end
(2010/05/04)