かむあぶ
「団長……何してるんだ?」
ベッドの上で布団に包まって寝ていた阿伏兎は目の前にいる神威に聞いた。
「ん~しいて言うなら寝起きの阿伏兎を見に?」
「…………」
無言で布団の中に潜り込んだ阿伏兎を無視して、神威はその布団をめくり上げ引っぺがした。
「ッ……」
宇宙空間の中なので、朝日というものは入ってこないが、電気の光が直接目に入ってきた。
「いいながめだな~」
顔をしかめる阿伏兎を上から見下ろし、ニコニコと笑いながらのたまった。
目を細め、神威を睨んだ阿伏兎は布団を取り戻そうと手を伸ばす。
「え、何? そんなに俺が欲しかったんだ阿伏兎」
布団を床へと放り投げた神威に、伸ばした手を取られた。
そのことに寝起きで不機嫌になりやすくなっていた阿伏兎はプチリとキレた……
「誰が欲しがってるだ! このすっとこどっこい!! 俺が欲しいのは布団だ!!」
取られた手を力いっぱい振り神威を空中へと投げ飛ばす。
「あはは! 俺より布団が良いの?」
投げ飛ばされたぐらいでは簡単にダメージをうけるはずもなく、壁をバネにして跳び阿伏兎の上にのしかかった。
「勘弁してくれよ団長、誰のせいで眠いと思ってるんだ?」
「え~俺?」
神威は可愛らしく首を傾げるが、阿伏兎にとっては不快でしかなかった。
「そーですよ、部下に仕事丸投げするどこぞのバカ上司のせいで、こちとら眠いんだ、解ったらとっとと出てけ」
「ひどいな~」
笑いながら一向に降りる気配の無い神威にいらだってくる。
「ねぇ阿伏兎、どお? 今から良く眠れる運動でも」
はた迷惑もいいところだ!
「いい加減にしろこのバカ団長!!」
end
(2010/01/19)
ベッドの上で布団に包まって寝ていた阿伏兎は目の前にいる神威に聞いた。
「ん~しいて言うなら寝起きの阿伏兎を見に?」
「…………」
無言で布団の中に潜り込んだ阿伏兎を無視して、神威はその布団をめくり上げ引っぺがした。
「ッ……」
宇宙空間の中なので、朝日というものは入ってこないが、電気の光が直接目に入ってきた。
「いいながめだな~」
顔をしかめる阿伏兎を上から見下ろし、ニコニコと笑いながらのたまった。
目を細め、神威を睨んだ阿伏兎は布団を取り戻そうと手を伸ばす。
「え、何? そんなに俺が欲しかったんだ阿伏兎」
布団を床へと放り投げた神威に、伸ばした手を取られた。
そのことに寝起きで不機嫌になりやすくなっていた阿伏兎はプチリとキレた……
「誰が欲しがってるだ! このすっとこどっこい!! 俺が欲しいのは布団だ!!」
取られた手を力いっぱい振り神威を空中へと投げ飛ばす。
「あはは! 俺より布団が良いの?」
投げ飛ばされたぐらいでは簡単にダメージをうけるはずもなく、壁をバネにして跳び阿伏兎の上にのしかかった。
「勘弁してくれよ団長、誰のせいで眠いと思ってるんだ?」
「え~俺?」
神威は可愛らしく首を傾げるが、阿伏兎にとっては不快でしかなかった。
「そーですよ、部下に仕事丸投げするどこぞのバカ上司のせいで、こちとら眠いんだ、解ったらとっとと出てけ」
「ひどいな~」
笑いながら一向に降りる気配の無い神威にいらだってくる。
「ねぇ阿伏兎、どお? 今から良く眠れる運動でも」
はた迷惑もいいところだ!
「いい加減にしろこのバカ団長!!」
end
(2010/01/19)