かむあぶ
「阿伏兎、好きだよ」
「奇遇ですね団長、俺もです」
「じゃあ、結婚する?」
「式の手配やら面倒なこと全部あんたがやってくれるなら、考えますが?」
「ちょっと待っててね阿伏兎! 最高の式の準備をしてくるから!!」
パタパタと走っていく神威に、ようやく邪魔な奴がいなくなったと、書類整理に集中した。
「ん? そう言えば団長は今日がエイプリルフールだった事を知ってるのか?」
ふと疑問に思ったが、あれだけ嬉々として喜ぶのも日常ではあまり見かけないので、
主演男優賞ものの演技だったな、と軽く流した。
「阿伏兎、準備できたよ!」
「団長、何だその格好は?」
「だって今から結婚式だろ?」
正装用の白いチャイナ服を着た神威は、寸分の疑いもなく返してきた。
「…………団長、今日が何の日か言ってみろ」
「俺の誕生日の二ヶ月前の日」
だましあい?
『……今まで本気で言ってきたのか』
「ほら、阿伏兎早く行くよ!」
end
(2010/04/01)
「奇遇ですね団長、俺もです」
「じゃあ、結婚する?」
「式の手配やら面倒なこと全部あんたがやってくれるなら、考えますが?」
「ちょっと待っててね阿伏兎! 最高の式の準備をしてくるから!!」
パタパタと走っていく神威に、ようやく邪魔な奴がいなくなったと、書類整理に集中した。
「ん? そう言えば団長は今日がエイプリルフールだった事を知ってるのか?」
ふと疑問に思ったが、あれだけ嬉々として喜ぶのも日常ではあまり見かけないので、
主演男優賞ものの演技だったな、と軽く流した。
「阿伏兎、準備できたよ!」
「団長、何だその格好は?」
「だって今から結婚式だろ?」
正装用の白いチャイナ服を着た神威は、寸分の疑いもなく返してきた。
「…………団長、今日が何の日か言ってみろ」
「俺の誕生日の二ヶ月前の日」
だましあい?
『……今まで本気で言ってきたのか』
「ほら、阿伏兎早く行くよ!」
end
(2010/04/01)