萌語り
◆喧嘩
喧嘩原因:日頃の苦労に伴うストレスの爆発。
手が出るような派手な喧嘩ではなく冷戦。
阿伏兎からの無視が続き、逆ギレで同じように無視をする神威。
ギスギスの空気、怯える第七師団員。
喧嘩をしようとそれでも書類処理だけはまともにする阿伏兎。
ただし、ほとんど部屋に籠もりっぱなし。
部屋から出てこない阿伏兎に対し苛立つ神威。
気を紛らわせる為に戦闘をしたくなるが、白兵戦の予定はなし。
発散できない苛立ちに殺気立ち、誰も近づこうとしない。
数日が経った後、神威に干渉されず書類整理が順調な阿伏兎、安眠も続き苛立ちがいつの間にか無くなる。
はて、何に対して苛立っていたのかと首を傾げるほどにあっさりと無くなった苛立ち。
自分の行動を振り返り、大人気なかったと反省。
久々に春雨内を歩く。春雨内を歩いていると噂話を耳にする。
噂の内容は、第七師団について。聞き捨てならない噂話に軽く聞き耳を立てる阿伏兎。
曰く、奔放すぎる第七師団の団長に対し、副団長がストライキを起こした。
ストライキ理由は団長の夜伽をしていた副団長が絶倫すぎる相手に疲れたから。
部屋に籠もって断固拒否する副団長によって第七師団長が苛立ち辺り構わず物騒な殺気を出している。
いっその事、第七師団長の怒りを収める為に部屋に籠もっている副団長を引きずり出して第七師団長の前に差し出せばいいのでは?
すでにその事については他師団長が雁首揃えて計画を立てている最中。
現在は第七師団長の怒りが爆発しないように夜伽相手を毎晩差し出している。
噂を聞き終わった阿伏兎。
尾ひれが付くにしても限度があるだろと近くにあった壁へと八つ当たり。
へこむ壁。修繕費なんざ知ったことか、と額に青筋立てながら神威の所へと歩き出す。
神威の部屋へと着いた阿伏兎。扉を開けた瞬間に何かが投げられたので避ける。
通路の壁へとぶち当たる何か、それが人だと確認してから何事かと部屋の中へと視線を向ける。室内には切れ気味の神威がいた。
殺気の充満した室内に入るべきかと一瞬悩む阿伏兎。悩んでいる間に神威に腕を掴まれ強制的に室内のベッドへ投げ出される。自動で扉は閉まる。
痛いほどに抱きしめる神威。(実際に骨のきしむ音が聞こえるほど。)
ちょっと待てと神威を放す阿伏兎。命の危険を感じる抱擁をするなと言いつける。
何も言わない神威が次は強引に口付けてくるので、再度神威を引っぺがす阿伏兎。
何がしたいんだと神威に言うが、阿伏兎が俺を見てくれるなら何でもいい、と言いながら押し倒す神威。
訳の分からない事ばかり言う神威に、今度こそブチ切れる阿伏兎。神威に頭突きをくらわし起き上がる。
きょとんとする神威に対して怒りで肩を震わせてから、理由を言え!!、と春雨中に聞こえるかと思うほどの怒鳴り声を上げる阿伏兎。
そのままの勢いで説教を始める。長々と続く説教の果て、で、何をそんなに自棄になってた、と問い直す阿伏兎。
阿伏兎からの無視が応えている所に、神経を逆撫でする様に毎日色々な者が訪ねてきて、夜伽の相手だ何だと言い部屋に入ってくる。
苛立ちのピークがくる日々に自棄になった。阿伏兎に会えないのも拍車がかかった。と言う神威。
神威からの説明で大体の事が分かった阿伏兎。自分が切れたのが悪かったと神威を宥める。
その後、甘い空気になりそうな所で、小さな親切余計なお世話的来客が扉を開ける。
ゆらっと立ち上がる神威。離れていく神威と入り口に立っている来客を見てため息をつく阿伏兎。
狂気に染まった目を爛々と輝かせ飛び掛る神威。悲鳴が響きわたる廊下。
他人事のように傍観しながら、ふと、春雨は神威に夜伽相手ではなくストレス発散用の手合わせ相手でも用意した方が有効だったのでは、と考える阿伏兎。
もっとも、いまさら遅い事かと締めくくる。
(2011/03/30)
喧嘩原因:日頃の苦労に伴うストレスの爆発。
手が出るような派手な喧嘩ではなく冷戦。
阿伏兎からの無視が続き、逆ギレで同じように無視をする神威。
ギスギスの空気、怯える第七師団員。
喧嘩をしようとそれでも書類処理だけはまともにする阿伏兎。
ただし、ほとんど部屋に籠もりっぱなし。
部屋から出てこない阿伏兎に対し苛立つ神威。
気を紛らわせる為に戦闘をしたくなるが、白兵戦の予定はなし。
発散できない苛立ちに殺気立ち、誰も近づこうとしない。
数日が経った後、神威に干渉されず書類整理が順調な阿伏兎、安眠も続き苛立ちがいつの間にか無くなる。
はて、何に対して苛立っていたのかと首を傾げるほどにあっさりと無くなった苛立ち。
自分の行動を振り返り、大人気なかったと反省。
久々に春雨内を歩く。春雨内を歩いていると噂話を耳にする。
噂の内容は、第七師団について。聞き捨てならない噂話に軽く聞き耳を立てる阿伏兎。
曰く、奔放すぎる第七師団の団長に対し、副団長がストライキを起こした。
ストライキ理由は団長の夜伽をしていた副団長が絶倫すぎる相手に疲れたから。
部屋に籠もって断固拒否する副団長によって第七師団長が苛立ち辺り構わず物騒な殺気を出している。
いっその事、第七師団長の怒りを収める為に部屋に籠もっている副団長を引きずり出して第七師団長の前に差し出せばいいのでは?
すでにその事については他師団長が雁首揃えて計画を立てている最中。
現在は第七師団長の怒りが爆発しないように夜伽相手を毎晩差し出している。
噂を聞き終わった阿伏兎。
尾ひれが付くにしても限度があるだろと近くにあった壁へと八つ当たり。
へこむ壁。修繕費なんざ知ったことか、と額に青筋立てながら神威の所へと歩き出す。
神威の部屋へと着いた阿伏兎。扉を開けた瞬間に何かが投げられたので避ける。
通路の壁へとぶち当たる何か、それが人だと確認してから何事かと部屋の中へと視線を向ける。室内には切れ気味の神威がいた。
殺気の充満した室内に入るべきかと一瞬悩む阿伏兎。悩んでいる間に神威に腕を掴まれ強制的に室内のベッドへ投げ出される。自動で扉は閉まる。
痛いほどに抱きしめる神威。(実際に骨のきしむ音が聞こえるほど。)
ちょっと待てと神威を放す阿伏兎。命の危険を感じる抱擁をするなと言いつける。
何も言わない神威が次は強引に口付けてくるので、再度神威を引っぺがす阿伏兎。
何がしたいんだと神威に言うが、阿伏兎が俺を見てくれるなら何でもいい、と言いながら押し倒す神威。
訳の分からない事ばかり言う神威に、今度こそブチ切れる阿伏兎。神威に頭突きをくらわし起き上がる。
きょとんとする神威に対して怒りで肩を震わせてから、理由を言え!!、と春雨中に聞こえるかと思うほどの怒鳴り声を上げる阿伏兎。
そのままの勢いで説教を始める。長々と続く説教の果て、で、何をそんなに自棄になってた、と問い直す阿伏兎。
阿伏兎からの無視が応えている所に、神経を逆撫でする様に毎日色々な者が訪ねてきて、夜伽の相手だ何だと言い部屋に入ってくる。
苛立ちのピークがくる日々に自棄になった。阿伏兎に会えないのも拍車がかかった。と言う神威。
神威からの説明で大体の事が分かった阿伏兎。自分が切れたのが悪かったと神威を宥める。
その後、甘い空気になりそうな所で、小さな親切余計なお世話的来客が扉を開ける。
ゆらっと立ち上がる神威。離れていく神威と入り口に立っている来客を見てため息をつく阿伏兎。
狂気に染まった目を爛々と輝かせ飛び掛る神威。悲鳴が響きわたる廊下。
他人事のように傍観しながら、ふと、春雨は神威に夜伽相手ではなくストレス発散用の手合わせ相手でも用意した方が有効だったのでは、と考える阿伏兎。
もっとも、いまさら遅い事かと締めくくる。
(2011/03/30)