かむあぶ
「俺のこと好きだよね阿伏兎?」
「嫌いですよ、何を好き好んで団長を好きにならないといけないんですか?」
質問をするとスラスラと書類から目を離そうともせず答えられた。
「つれないなー、俺は突っ込みたくなるぐらい好きなのに」
「その団長様のアナログスティックをですか? このすっとこどっこい」
机にあった備品のペンを壁に突き刺さるぐらいの勢いで投げつけてきた。
それを避けつつ、こちらを見ようともしない阿伏兎にため息が出た。
「あーあ、本当につれないなー」
「どうせなら、俺に突っ込むはずのものをそこら辺の女にでも突っ込めば、そのうちあんたの好きな強い奴ができるんじゃないんですかねぇ?」
「……阿伏兎」
「何ですか団ちょ……ッ!?」
ドサリと鈍い音をたてて阿伏兎が床へと倒れた、
正確に言えば、俺が阿伏兎を押し倒した。
「阿伏兎、俺は子供が欲しいわけじゃないし、あんまり作る気もないんだ」
ニッコリと笑いながら言えば、何かに気がついたかのように目を見開いた。
「ねぇ阿伏兎、本気じゃないよね?」
「……勿論です、団長様」
「そう、よかった」
でも、許してあげないから、覚悟してね。
子供のキレるツボはわからない
そんな事知ってるよね?
end
(2010/03/29)
「嫌いですよ、何を好き好んで団長を好きにならないといけないんですか?」
質問をするとスラスラと書類から目を離そうともせず答えられた。
「つれないなー、俺は突っ込みたくなるぐらい好きなのに」
「その団長様のアナログスティックをですか? このすっとこどっこい」
机にあった備品のペンを壁に突き刺さるぐらいの勢いで投げつけてきた。
それを避けつつ、こちらを見ようともしない阿伏兎にため息が出た。
「あーあ、本当につれないなー」
「どうせなら、俺に突っ込むはずのものをそこら辺の女にでも突っ込めば、そのうちあんたの好きな強い奴ができるんじゃないんですかねぇ?」
「……阿伏兎」
「何ですか団ちょ……ッ!?」
ドサリと鈍い音をたてて阿伏兎が床へと倒れた、
正確に言えば、俺が阿伏兎を押し倒した。
「阿伏兎、俺は子供が欲しいわけじゃないし、あんまり作る気もないんだ」
ニッコリと笑いながら言えば、何かに気がついたかのように目を見開いた。
「ねぇ阿伏兎、本気じゃないよね?」
「……勿論です、団長様」
「そう、よかった」
でも、許してあげないから、覚悟してね。
子供のキレるツボはわからない
そんな事知ってるよね?
end
(2010/03/29)