断片話
◆不平不満
(云業+阿伏兎)
書類の山を部下達がいる部屋に運んだ早々、ドアップで云業が出迎えてきた。
「団長の様子はどうだった、阿伏兎」
「態度は舐めきってるが、仕事だけはまともだ」
云業の机にも書類の山を分けながら、おざなりに阿伏兎は問いに答えた。
椅子に座り、書類のミスがないか確認をする片手間、さらに言葉を付け加えた。
「これで部下さえ殺さなければ、上等な上司様だろうよ」
「部下を殺さないよう抗議するか?」
「下手すりゃ殺されるから止めとけ、云業」
詰まらなかった、強そうだった、虫の居所が悪かった。
そんな、どうでもいい理由で遊び混じりに殺すような相手だ。
まともに取り合うだけ此方が不利にしかならない。
「鳳仙の旦那は、何で第七師団をあのガキに任せたのかねぇ」
「強いからか?」
「確かに、馬鹿みたいに強いな」
10代のガキのくせに、末恐ろしいほどの実力者な事は確かだ。
協調性と常識にかなりの問題がある事以外は、問題はなかった。
(2013/11/27)
(云業+阿伏兎)
書類の山を部下達がいる部屋に運んだ早々、ドアップで云業が出迎えてきた。
「団長の様子はどうだった、阿伏兎」
「態度は舐めきってるが、仕事だけはまともだ」
云業の机にも書類の山を分けながら、おざなりに阿伏兎は問いに答えた。
椅子に座り、書類のミスがないか確認をする片手間、さらに言葉を付け加えた。
「これで部下さえ殺さなければ、上等な上司様だろうよ」
「部下を殺さないよう抗議するか?」
「下手すりゃ殺されるから止めとけ、云業」
詰まらなかった、強そうだった、虫の居所が悪かった。
そんな、どうでもいい理由で遊び混じりに殺すような相手だ。
まともに取り合うだけ此方が不利にしかならない。
「鳳仙の旦那は、何で第七師団をあのガキに任せたのかねぇ」
「強いからか?」
「確かに、馬鹿みたいに強いな」
10代のガキのくせに、末恐ろしいほどの実力者な事は確かだ。
協調性と常識にかなりの問題がある事以外は、問題はなかった。
(2013/11/27)