断片話

◆周りで雑談 
(鬼兵隊+かむあぶ)

「万斉先輩。あいつらマジムカつくっスよ。撃っていいっスか、リア充爆破してもいいっスか」
「まぁ、そうかっかするものではないでござろう」
「そうですよ、まったく、落ち着きのない」
「煩いっスよロリコン」
「ロリコンじゃありません、フェミニストです」
「だいたい、あいつらどう考えても旅行気分スよ? こっちは真面目に活動してるってのに、ガチで旅行気分だろ」
「そうは言いますが、あの副団長。なかなかの交渉上手ですよ? 是非とも署名活動をして欲しいほどです」
「流石は春雨第七師団の副団長、と言うところでござろうか」
「つーか、実質あのピンク髪がお荷物にしか見えないんスけど」
「いえいえ、何事も猪突猛進ではいけません。バランスが大切ですよ、バランスが。よく言うでしょう? 上がアレだと下がしっかりすると」
「あんたはその逆っスね」
「私は例外です」
「あ! また欠伸したっスよ! 絶対夜更かしして遊んでただろあいつら!!」
「なにも遊んでいたと決めつけなくても、別の理由があるかもしれないでござろう」
「いーえ! 絶対に遊んでたっス! 昨日の夜あいつらの部屋だけ煩かったっスから!」
「プライバシーの侵害はいけませんよ、プライバシーの侵害は。まったく、女性が男性部屋が気になって、壁にガラスコップを当て聞き取るなんて破廉恥な」
「妙に盗聴の例が具体的でござるな」
「そうっスよ、別に壁にガラスコップ当て聞いてないんスけど」
「よく聞くためにガラスコップを当てると良いと言われてますが、あれ実は耳に痕が残ってばれ易い上に、意外と聞き取りにくいんですよね」
「そう言えば、今朝ほど耳の所に輪が付いていたでござるな」
「いやー、本当、痕だけで実力はないんですよね、ガラスコップって」
「試したんかい!」


(2013/09/13)
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