断片話
◆女ほど
(華陀+勾狼)
「油は注げるだけ注いだ方が面白かろう?」
孔雀扇で口元を隠しながら目を細める女性。
その言葉に勾狼は口元を引きつらせた。
「なかなか良い展開を見せているではないか、あの神威が嫉妬している」
「えっ、おい……まさか」
「少々浮気相手としては力不足かもしれんが、面白いほどに簡単に敵愾心を燃やしたのう」
「い、今までの噂全部……」
「わしが流した」
何か問題でもあったか、と何気なく問い返す女性に勾狼は絶句した。
「退屈しのぎにはなったぞ、第八師団長殿」
(2011/10/26)
(華陀+勾狼)
「油は注げるだけ注いだ方が面白かろう?」
孔雀扇で口元を隠しながら目を細める女性。
その言葉に勾狼は口元を引きつらせた。
「なかなか良い展開を見せているではないか、あの神威が嫉妬している」
「えっ、おい……まさか」
「少々浮気相手としては力不足かもしれんが、面白いほどに簡単に敵愾心を燃やしたのう」
「い、今までの噂全部……」
「わしが流した」
何か問題でもあったか、と何気なく問い返す女性に勾狼は絶句した。
「退屈しのぎにはなったぞ、第八師団長殿」
(2011/10/26)