断片話
◆お試し品
(銀時+源外)
「パラパラワールド? 何だそりゃ、死ぬまでパラパラでも踊り続ける世界かよ」
「ちげーって、どう聞きゃそうなるんだ。パラレルワールド、簡単に言うと此処とは別の世界ってことだ」
「興味ねぇな。どうせならもう少し使えるやつ作れよ、じーさん。出来れば卵かけご飯に関係しないので」
「分かってねぇな、銀の字。此処とは少しだけ違う事が折り重なった世界ってことは、ちゃらんぽらんでどうしようもないプータローのお前にも別嬪の嫁さんがいる世界があるかもしれないって事だ」
「おい、頭の最後の希望まで引き抜くぞジジイ。誰がちゃらんぽらんでどうしようもないプータローだ」
「ハッ! 人間得てして図星を刺されると逆上するもん、イテテテッ…オイ!! 本気で引き抜こうとするバカがいるか普通!!」
「で? そのパラレルだかがどうしたって?」
「たく、若い奴は結論を急ぐからいけねぇや。要するにだ、俺が新しく作ったこの機械はその別世界が覗ける装置だ」
「おいおい、何だその家庭教師ヒットマンボリーンの百蘭並みの覗き見装置」
「ふっ、すげぇだろ? この装置の長所はテメェが望む世界を覗き見するだけじゃねぇ、どうすればその世界に近づけるか、その道標をほんの少しだけ教えてくれる所だ」
「例えるならよく玉の出る当たり台を知れるようなもんか」
「ま、オメェさんの貧相な頭じゃ、そんなしみったれた考えが限度だろうよ。とにかく自分で試してみろ、銀の字」
ほれ、と大量のコードがつながったヘルメットを渡してくる源外。
ソレを受け取り、銀時は疑わしそうに眺めながら訊いた。
「一つ聞くがよ、じーさん。コレ誰かに試し「よーし! 後はソレかぶって、おめーの要望を入力するだけだ!」
「オィイイ!? 人の話無視すんじゃねぇよジジイ!! マジで大丈夫なのかよコレェエエエ!!」
「四の五の言ってねぇでさっさと被りやがれ!!」
■
「カットォオオオオ! 何この映像!? 明らかにおかしいだろ!! 何かナチュラルに神楽の兄ちゃんとその部下が万事屋にいるんですけどォオオ!!」
「ん? どうした銀の字。不具合でもあったか」
「不具合もクソもあるか!! 料理が得意で俺のこと気遣ってくれる優しい嫁が欲しいって言って何でこうなるんだよ!? 確かにあの怖そうな人が料理してたし何か優しそうだったけどな!!」
「ちと理想が高すぎたんじゃねぇか? さすがの俺もお前さんにそんな出来た嫁さんが来るとは思わなかったけどな」
「おい、何気にひでー事言ってんぞジジイ。パラレルワールドにさえ俺にはそう言う希望がないのかよ」
「おそらく、そんなムチャ過ぎる要求の妥協案がその世界だ。で、どうする銀の字」
「は? どうするって何が?」
「その世界への道標だが、いるか?」
(2011/10/09)
(銀時+源外)
「パラパラワールド? 何だそりゃ、死ぬまでパラパラでも踊り続ける世界かよ」
「ちげーって、どう聞きゃそうなるんだ。パラレルワールド、簡単に言うと此処とは別の世界ってことだ」
「興味ねぇな。どうせならもう少し使えるやつ作れよ、じーさん。出来れば卵かけご飯に関係しないので」
「分かってねぇな、銀の字。此処とは少しだけ違う事が折り重なった世界ってことは、ちゃらんぽらんでどうしようもないプータローのお前にも別嬪の嫁さんがいる世界があるかもしれないって事だ」
「おい、頭の最後の希望まで引き抜くぞジジイ。誰がちゃらんぽらんでどうしようもないプータローだ」
「ハッ! 人間得てして図星を刺されると逆上するもん、イテテテッ…オイ!! 本気で引き抜こうとするバカがいるか普通!!」
「で? そのパラレルだかがどうしたって?」
「たく、若い奴は結論を急ぐからいけねぇや。要するにだ、俺が新しく作ったこの機械はその別世界が覗ける装置だ」
「おいおい、何だその家庭教師ヒットマンボリーンの百蘭並みの覗き見装置」
「ふっ、すげぇだろ? この装置の長所はテメェが望む世界を覗き見するだけじゃねぇ、どうすればその世界に近づけるか、その道標をほんの少しだけ教えてくれる所だ」
「例えるならよく玉の出る当たり台を知れるようなもんか」
「ま、オメェさんの貧相な頭じゃ、そんなしみったれた考えが限度だろうよ。とにかく自分で試してみろ、銀の字」
ほれ、と大量のコードがつながったヘルメットを渡してくる源外。
ソレを受け取り、銀時は疑わしそうに眺めながら訊いた。
「一つ聞くがよ、じーさん。コレ誰かに試し「よーし! 後はソレかぶって、おめーの要望を入力するだけだ!」
「オィイイ!? 人の話無視すんじゃねぇよジジイ!! マジで大丈夫なのかよコレェエエエ!!」
「四の五の言ってねぇでさっさと被りやがれ!!」
■
「カットォオオオオ! 何この映像!? 明らかにおかしいだろ!! 何かナチュラルに神楽の兄ちゃんとその部下が万事屋にいるんですけどォオオ!!」
「ん? どうした銀の字。不具合でもあったか」
「不具合もクソもあるか!! 料理が得意で俺のこと気遣ってくれる優しい嫁が欲しいって言って何でこうなるんだよ!? 確かにあの怖そうな人が料理してたし何か優しそうだったけどな!!」
「ちと理想が高すぎたんじゃねぇか? さすがの俺もお前さんにそんな出来た嫁さんが来るとは思わなかったけどな」
「おい、何気にひでー事言ってんぞジジイ。パラレルワールドにさえ俺にはそう言う希望がないのかよ」
「おそらく、そんなムチャ過ぎる要求の妥協案がその世界だ。で、どうする銀の字」
「は? どうするって何が?」
「その世界への道標だが、いるか?」
(2011/10/09)