断片話

◆間違い探し
(神楽+阿伏兎)

「チャラついたおかずはいらないと思ってたけど、阿伏兎の作ったのは好きネ!」
「ほぉ、それはそれは、お褒めに預かり嬉しいねぇ」
「ずっと私のためにみそ汁作って欲しいぐらいアル」

ニッコリと笑いながら言う神楽に、同じように上機嫌に言う神威が重なったように見えた。

「それは告白か?」

思わずいつもの調子で聞き返してしまった。

「ち、違うネ! ただ所帯臭い新八や銀ちゃんの料理より上手だって褒めただけネ!!」

焦りながら言う神楽に重なるのは、焦る事もなく飄々と笑顔で答えてくる神威。
間違い探しではなく、似た所を無理矢理探してこじつけている事に意味も無く笑いたくなった


(2011/04/08)
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