かむあぶ 2
「神楽ちゃん。神楽ちゃん宛てに手紙が来てたよ」
「んー? パピーからの手紙ならこの前来たばっかヨ」
玄関から戻ってきた新八から手渡された封筒に神楽は首を傾げ。
差出人の名前を確認し、軽く目を見開いた。
「むおっ、神威からの手紙ネ」
「ほぉ、あの兄ちゃんからねー」
「へー、神威さんからの手紙……ちょっと内容が想像つかないような」
「ちなみにどんな感じの内容なんだ? 神楽」
「えーっと、最近はたまにパピーと遭遇した時には必ず喧嘩を吹っ掛けてるーとかの近況報告ネ」
「何か遭遇した先々で星を更地にしそうじゃねソレ?」
「確かに……」
「でも毎回エイリアンが途中乱入して、討伐数争いになるらしいヨ」
「更地にならないだけマシなのか?」
「ちなみにハゲが毎回負けを認めないとか書いてあるけど。パピーの手紙の方にもバカが負けを認めないって書いてあったアル」
「きっと僅差だったんだろうね……」
「なるほどなー、で? 近況報告ってのはそれ一つだけか?」
「いや、意外とまだまだいっぱいあるネ」
「意外と筆忠実なんだね、神威さん」
「罰霞須星に行ってみたーとか」
「酒好きの聖地か、一度は行ってみたいよなー」
「リーガルマンモスのジュエルミートが美味しかったーとか」
「神楽ちゃん、それ別の美食漫画……」
「あと近々阿伏兎と結婚するらしいアル」
「ほーそりゃめでたいな」
「オィイイイ!! 今サラッと重要な報告があったんですけどォオオオ!?」
結婚するの?! マジで!? と驚く新八をよそに、神楽は手紙を読みながら要点をまとめた。
「何か、最終回発情期現象で縁も所縁もないのと一緒にされるぐらいならーって前向きに考えた結果らしいネ」
「前向きって言うか斜め上だよ神楽ちゃん!!」
「いいんじゃねぇの? そう言うのは前向きに考えて先手打ってた方が絶対いいって」
「だから斜め上! 斜め上におかしくなってますよ方向性が!!」
「最終回発情期現象とか脇役ほど軽率に『え? 今までそんなフラグ立ってたっけ?』的に一緒になってる例もあるからナ。相手が阿伏兎ならバカ兄貴はフラグ山ほど立ててたから、まだ納得がいく方アル」
いまだ混乱したままの新八を置き去りに。
神楽と銀時は手紙の続きを読んでいた。
「最近は個人的に披露宴はケーキ入刀か桃饅頭入刀かで迷ってるらしいヨ」
「いっそ両方やればケーキも桃饅頭も食べれるんじゃね?」
「銀ちゃん凄いアル! ナイスアイディアネ!」
「いや、だから! 結婚って!! そもそも阿伏兎さん了解したのそれ!?」
「新八ー、相手は夜兎ってだけで好感度ダダ上がりのチョロイン並みの阿伏兎アル。了解しない方がおかしいネ」
「それは! ……なくもない、のかな……?」
二人を思い出して一瞬納得し、いやでもと打ち消してから悩む新八。
「後は特に何もないアル。『追伸、阿伏兎がそっちに逃亡したらヨロシク』で締めネ」
「やっぱり了解してなかったパターンだよねそれ!?」
FF外から失礼します
FFと書いて最終回発情期(ファイナルファンタジー)と読む。
end
(2019/04/13)
「んー? パピーからの手紙ならこの前来たばっかヨ」
玄関から戻ってきた新八から手渡された封筒に神楽は首を傾げ。
差出人の名前を確認し、軽く目を見開いた。
「むおっ、神威からの手紙ネ」
「ほぉ、あの兄ちゃんからねー」
「へー、神威さんからの手紙……ちょっと内容が想像つかないような」
「ちなみにどんな感じの内容なんだ? 神楽」
「えーっと、最近はたまにパピーと遭遇した時には必ず喧嘩を吹っ掛けてるーとかの近況報告ネ」
「何か遭遇した先々で星を更地にしそうじゃねソレ?」
「確かに……」
「でも毎回エイリアンが途中乱入して、討伐数争いになるらしいヨ」
「更地にならないだけマシなのか?」
「ちなみにハゲが毎回負けを認めないとか書いてあるけど。パピーの手紙の方にもバカが負けを認めないって書いてあったアル」
「きっと僅差だったんだろうね……」
「なるほどなー、で? 近況報告ってのはそれ一つだけか?」
「いや、意外とまだまだいっぱいあるネ」
「意外と筆忠実なんだね、神威さん」
「罰霞須星に行ってみたーとか」
「酒好きの聖地か、一度は行ってみたいよなー」
「リーガルマンモスのジュエルミートが美味しかったーとか」
「神楽ちゃん、それ別の美食漫画……」
「あと近々阿伏兎と結婚するらしいアル」
「ほーそりゃめでたいな」
「オィイイイ!! 今サラッと重要な報告があったんですけどォオオオ!?」
結婚するの?! マジで!? と驚く新八をよそに、神楽は手紙を読みながら要点をまとめた。
「何か、最終回発情期現象で縁も所縁もないのと一緒にされるぐらいならーって前向きに考えた結果らしいネ」
「前向きって言うか斜め上だよ神楽ちゃん!!」
「いいんじゃねぇの? そう言うのは前向きに考えて先手打ってた方が絶対いいって」
「だから斜め上! 斜め上におかしくなってますよ方向性が!!」
「最終回発情期現象とか脇役ほど軽率に『え? 今までそんなフラグ立ってたっけ?』的に一緒になってる例もあるからナ。相手が阿伏兎ならバカ兄貴はフラグ山ほど立ててたから、まだ納得がいく方アル」
いまだ混乱したままの新八を置き去りに。
神楽と銀時は手紙の続きを読んでいた。
「最近は個人的に披露宴はケーキ入刀か桃饅頭入刀かで迷ってるらしいヨ」
「いっそ両方やればケーキも桃饅頭も食べれるんじゃね?」
「銀ちゃん凄いアル! ナイスアイディアネ!」
「いや、だから! 結婚って!! そもそも阿伏兎さん了解したのそれ!?」
「新八ー、相手は夜兎ってだけで好感度ダダ上がりのチョロイン並みの阿伏兎アル。了解しない方がおかしいネ」
「それは! ……なくもない、のかな……?」
二人を思い出して一瞬納得し、いやでもと打ち消してから悩む新八。
「後は特に何もないアル。『追伸、阿伏兎がそっちに逃亡したらヨロシク』で締めネ」
「やっぱり了解してなかったパターンだよねそれ!?」
FF外から失礼します
FFと書いて最終回発情期(ファイナルファンタジー)と読む。
end
(2019/04/13)