かむあぶ
「随分とでかい声がしてたが、妹さんに何て言われたんだ?」
「『リア充自慢してんじゃねーぞバカ兄貴』だって、酷いよね?」
長電話から戻ってきた神威は笑いながら言った。
書類を片手に聞き流していた阿伏兎は適当に相槌を打った。
「リア充ねぇ? まぁ、戦闘に明け暮れるあんたにはピッタリかもしれんな」
長電話に付き合わされてあの嬢ちゃんも可哀そうに、と心にもない調子で阿伏兎は軽く喉の奥で笑った。
「戦闘の事なんか一言も言ってないよ?」
「はぁ?」
「ただ阿伏兎との日常を話してただけ」
「…………」
「もう少し聞いてくれてもよかったのにね?」
まだ全然言い足りなかったのにと嘆息する神威に、阿伏兎は片手で顔を覆った。
長電話
「あり? どうしたの、阿伏兎」
「嬢ちゃんに心底同情したくなった」
end
(2011/12/12)
「『リア充自慢してんじゃねーぞバカ兄貴』だって、酷いよね?」
長電話から戻ってきた神威は笑いながら言った。
書類を片手に聞き流していた阿伏兎は適当に相槌を打った。
「リア充ねぇ? まぁ、戦闘に明け暮れるあんたにはピッタリかもしれんな」
長電話に付き合わされてあの嬢ちゃんも可哀そうに、と心にもない調子で阿伏兎は軽く喉の奥で笑った。
「戦闘の事なんか一言も言ってないよ?」
「はぁ?」
「ただ阿伏兎との日常を話してただけ」
「…………」
「もう少し聞いてくれてもよかったのにね?」
まだ全然言い足りなかったのにと嘆息する神威に、阿伏兎は片手で顔を覆った。
長電話
「あり? どうしたの、阿伏兎」
「嬢ちゃんに心底同情したくなった」
end
(2011/12/12)