かむあぶ
「お疲れさま、阿伏兎」
「……団長、それはあんたには似合わない言葉だ」
書類提出を終えた阿伏兎は、部屋に戻るなり言われた言葉に顔を顰めた。
阿伏兎の反応に首を傾げて神威は問い返した。
「何で? ちゃんとねぎらってるだろ?」
「お疲れさまは目下が目上に対して言う言葉だ、団長の場合はご苦労さまだろ」
「どっちでも良いだろ?」
「いえいえ、あんたは仮にも上司様ですから、しっかりしてもらわんと下が困るんですよ」
丁寧に言っているようで皮肉気に言う阿伏兎の言葉に、神威は首をすくめた。
「うるさいなー阿伏兎は。じゃあ言い直してあげるよ、ご苦労さま、阿伏兎」
「はいはい、それで良いんですよ。ああ、間違っても上の方々には使わんでくださいよ?」
「めんどくさいなー、まったく」
正しい言葉遣い
教えるのも部下の仕事?
end
(2010/08/10)
「……団長、それはあんたには似合わない言葉だ」
書類提出を終えた阿伏兎は、部屋に戻るなり言われた言葉に顔を顰めた。
阿伏兎の反応に首を傾げて神威は問い返した。
「何で? ちゃんとねぎらってるだろ?」
「お疲れさまは目下が目上に対して言う言葉だ、団長の場合はご苦労さまだろ」
「どっちでも良いだろ?」
「いえいえ、あんたは仮にも上司様ですから、しっかりしてもらわんと下が困るんですよ」
丁寧に言っているようで皮肉気に言う阿伏兎の言葉に、神威は首をすくめた。
「うるさいなー阿伏兎は。じゃあ言い直してあげるよ、ご苦労さま、阿伏兎」
「はいはい、それで良いんですよ。ああ、間違っても上の方々には使わんでくださいよ?」
「めんどくさいなー、まったく」
正しい言葉遣い
教えるのも部下の仕事?
end
(2010/08/10)