仙道 彰
名前変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「越野さん!!ハッピーハローウィン!!」
「お?お菓子か、ありがとうな」
今日はハロウィン。私は皆さんにお菓子を配り歩いてます。
「魚住さん!!ハッピーハローウィン!!お菓子どうぞ!」
「ああ、悪いな。だが佐藤、ハロウィンって催促されてはじめてお菓子を渡すんじゃないか??別に俺たちは悪戯もしないしお菓子の催促もしてないんだがな」
「もぉー魚住さんったら細かいこと気にしちゃダメですよ!!トリックオアトリートなんて言われなくても優しい秋ちゃんは自らお菓子を渡したいんです!!」
「押し売りは優しい子がする事じゃないだろー?」
「越野さんなんてこと言うんですか!!じゃあ返してください!!」
「ああーー!!ありがたいです食べます優しい秋ちゃん!!」
「嫌味くさいですねぇー....もぉー」
その後も福田くんや植草さんたち部員に配り歩いて、残すはどこかふらついているであろう仙道さんだけになった。
ついでにお菓子はクッキーを焼いた。
クマさんやお花型の普通のクッキーだけど、それでもみんな喜んでくれると思ったのであえて変わり種のお菓子は作らなかった。
「うーん、裏庭にもいない。屋上も見たし、体育館戻ったかなー??」
「秋ちゃん何やってるのー?」
「ん?....あ!!いたっ!!」
声の主に顔を向ければそこには探し人の仙道さんがジャムパンをくわえて立っていた。
「どこいたんですか?探しましたよー」
「ん?そうなんだ。お腹減っちゃって、部活で倒れたら怒られちゃうから先に購買行ってたんだよねー」
「なるほど、購買だったか。」
「なんで俺のこと探してたの?」
「うっふっふー....」
私は笑みをたくわえながら仙道さんにクッキーを見せた。
「じゃじゃーん!!仙道さん、ハッピーハローウィンです!!皆さんにクッキー渡してるので良ければどうぞ!」
「今日ハロウィンなのかーそれでお菓子を食べてる奴らが多かったわけね」
仙道さんは"ありがとう"と言いながらクッキーの包みを受け取ってくれた。
そして仙道さんは笑顔で続けた
「ねえ秋ちゃん」
「なんですか?」
「トリックオアトリート、お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ?」
「???」
私はクッキーをあげたし悪戯されるべきじゃないと思うんだけど....
「....クッキーあげましたよ??」
「これは秋ちゃんの善意でしょ?今度は俺からのおねだりだよ。お菓子かイタズラどっちになるかなー?」
「せせ仙道さん、卑怯くさいじゃないですか?!もうお菓子なんてないですよ!」
「じゃあイタズラってわけだ」
「えーーー....」
この人は本当に頭が切れるというかなんというか、そんなにお腹減ってたのかな。
「イタズラって何されるんですか私は」
「そうだなー。今週末部活休みだから、予定空けておいてよ。俺秋ちゃんとデートがしたい。」
.....デート?
「デート?!私と?!なんで?!」
「美味しいケーキがあるカフェをこの前クラスの奴が話してるの聞いて秋ちゃん好きそうだなーって思って?俺とじゃ嫌?」
にこにこ笑みを浮かべてたと思えば急に目線を鋭くさせる。
この男は自分の顔の良さをもっと自覚するべきだ。
「....嫌ではないですよ?んー....わかりました、予定空けて楽しみにしてますね!」
「じゃあ決まりだ。楽しみだね。」
「はい、期待してます!」
「そろそろ部室行こうか。遅れると越野がイライラしかねない。」
仙道さんと体育館へ歩みを進めた。
そういえばカフェにつられてお出かけ....デートやらを承諾したが、仙道さんにとってこれはイタズラなんだろうか?
デート当日に何かされるのかな?
わざわざ悪戯の準備してきたらそれこそ笑っちゃう。びっくり箱とか?
仙道さんが満足気だし当日まで私は何も問わずに待つことにしました。
「じゃあ仙道さん!部活頑張ってくださいね!私は応援頑張りますね!」
「はーい、ありがとうねー。」
「(あーぁ、秋ちゃんあの感じだと"デート"って言ったのにただのお出かけだと思ってそうだ。いつになったら意識してくれっかなー....。)」
【仙道さんの熱い想いに気づける日まであと数日....】
1/1ページ