トリップ先は海賊船
名前変更
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「ああああああっっっ!!!!」
「セイスフルールッ!!」
「ナイスキャッチロビンちゃん!!てめぇレディになんて扱いをしてんだ!!」
「別にいいじゃねーか、ちゃんと助けたんだからよ!」
気づけば今度はマストから生えた腕に私は抱かれていた。
私見たことある。
昔アニメで見たやつだ、海賊のアニメ。
飛び交う声と名前はさらに私の記憶を刺激した。
私この腕のお姉さん、ロビンってお姉さんすごく綺麗で好きだった覚えがある。
「迷子のお嬢さん、今船に降ろすわね。」
そういうとロビンの腕はマストをつたってゆっくりと私を下に運んでくれた。
「助けてくださって…本当にありがとうございます…!…助けてもらって、すぐに申し訳ないんですが…水をいただけませんか……ずっと叫んでいたもので…」
「サンジくんすぐに水用意して!チョッパー、悪い所がないか診察して頂戴?それが終わったら、ゆっくり私たちにあなたの話を聞かせてね!」
「はい…!ありがとうございます…。」
「向こうに俺の部屋があるんだ、そっちで診察したいんだけど歩けるか?」
「……ごめんなさい…安心したからかなぁ、足に力入らないです…」
へたり込んでいた私を「失礼」と声をかけて足を掬い上げてくれたのは金髪のコックさん、サンジだった。
「すぐチョッパーの部屋に運んでやるからな、うちの船医は優秀だから心配しないでくれ迷子のプリンセス…」
「おおー!サンジありがとう!俺も急いで診る準備しなくっちゃ!」
後ろの方から聞こえてきた声は
「まぁたくっせーことしてんなグル眉毛…」
「デカいチョッパーに任せればいいのになぁ…本当抜かりねえな…」
と、あの二人の名前は…確かゾロとウソップ、だったはず…
運んでもらいながら、横抱きってすごく体温が伝わってきて、すごく安心感が湧いてくる。
でもありがたい反面恥ずかしさ照れ臭さが強くて顔が熱くなった。
診察室に着くと私を椅子に降ろした直後にすごいスピードでお水を持ってきてくれた。
「じゃあお水はここに置いとく、気にせず沢山飲んでいいから!チョッパー、レディを頼んだぞー。」
「おう!任せてくれー!えっと…水飲むのもう少し待ってくれな、水飲んで悪くなる症状があったら大変だから…すぐ診察終わらせるからな!」
「はい…色々ありがとうございます。」
診察してもらい、少し脱水症状有り、と診断され「大変ダァ!!水たくさん飲め!!」と改めて水を差し出された。
チョッパーは有名だからわかる、この子本当可愛いなぁ。
水を飲んでやっと脳みそが働いてきた気がする。
私のいまの状況をどう説明していいのか私にもわからない。
ありのままを話していいものなのだろうか。
アニメの通りなら、麦わらの一味は優しい海賊なはずだけど…わかってもらえなかったらまた独りになっちゃう…。
そういえばロビンってすごく頭が良かったはず…
全員に話を聞いてもらう前に一度相談しても大丈夫だろうか…。
「あの…チョッパー…さん、ナミさんとロビンさんの3人で話す時間をもらえたりってお願いできますか?」
「多分大丈夫じゃないか?呼んでくるから待っててくれ!おーいナミー!ロビン!来てくれー!」
「チョッパー、船長のルフィじゃなくてなんで私とロビンなの?」
「わかんねえけど、女同士で話したいことでもあるのかもしれねえ。俺みんなと待ってるからあとよろしくな!水いっぱい飲ませておいてくれ!」
「やっぱり悪い拾い物だったかしら…」
「どうかしら…お話しを聞いてから判断しても遅くないと思うわ?」
「…そうね、ルフィたちから比べたら弱そうだし…」