【3Z】かいこうそうぐう
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次の日、学校に入ってからいつも以上に外野が耳障りだった。
こちらを見て小声で何やら会話している。
その内容を教室にいた来島と武市から知る事になる。
「先輩、この前の風紀委員の子とやっぱり付き合ってるんすか?」
「何度もいうがそんな関係ではないでござる。」
「朝からめちゃくちゃ噂されてて、3年の奴らみんなして“高杉一派の河上が彼女を作った”って…。」
思わずため息をこぼし、頭を抱えた。
そのくだらん噂の出所が品のない女共だとすぐ気づきさらに拙者を苛立たせた。
最後の悪あがきといった所であろう。
「…佐藤に彼氏が出来たという噂はどこまで広がったか分かるか…?」
「佐藤さんと同じA組の人たちは知っているでしょうね、私が先程すれ違った人はそこまで話してませんでしたよ。」
「はぁぁ〜ー………」
「万斉、おめぇ何したんだ。」
晋助の問いに彼女のことと、昨日の出来事を話した。
「先輩かっこよすぎっすね…!」
「随分お人好しなこった。」
「その話しでは噂の発信源はその女子3人ですね。でもここまで広がると落ち着くのを待つしかありませんねぇ。」
「とりあえず!付き合ってるかどうかは無視しても先輩は佐藤さんの様子を見守る責任はあるっす。」
面倒ごとをさらに大きくしてしまったのを痛感している。
感情に任せて動くと人間ろくなことにはならないものだ。
まず何から手をつけて行こうものか考えていると目の前にはクラスメイトの山崎が何やら封筒を手にして立っていた。
「これ、さっきA組の佐藤さんから君に渡して欲しいって預かった。」
「佐藤が…?確かに受け取ったでござるよ。」
封筒の中身は手紙で、そこには
“お話をしたいので朝のHR後裏庭に来てください。待ってます。”
きっと拙者以上に向こうはどうしていいか困っているに違いない。
「晋助、拙者はしばし席を外すでござる。」
「どうせ出席なんぞとるようなクラスじゃねえよ、納得いくまで話しつけてこい。」
彼女はHRの後と言うが、拙者は先に裏庭へ行き待つことにした。
解決策も浮かばぬままに。