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バシャッという音と全身に感じる冷たさで目が覚める真島。薄ら開く片目に意識が覚醒してくると眼帯を外されている事に気が付く。片目の傷が剥き出しにされた状態の上で拘束されている真島は、水を掛けてきた相手をひと睨みすると脳内を必死に掻き回し記憶を辿る。
確か東城会の定例幹部会で居眠りをし始めた矢先だった筈、と思い至ると目の前の人物にぼやけていたピントを合わせる。過去の閉じ込められた穴倉を彷彿とさせる汚い部屋に列挙する人集り。
しかし、そこに見える筈だった悪ふざけの犯人、神の姿はなく男女の老人達が真島を取り囲んでいた。
「忌々しいっ!」
「他所もんが何の用じゃ!蛇なんぞ入れよって、祟りが起こるぞ!」
「邪神の使いざね!」
訳も分からず両手を拘束され、ずぶ濡れになっている真島は当惑しながらも片方だけの目を動かし、現状を把握しようと試みる。
「やあやあやあ、どうしたんだい皆」
老人達の後ろからやってくる誰か。その声に聞き覚えのある真島は腹の底から熱い何かが込み上げる衝動に任せて咆哮する。
「、おっ前ぇえ!!何してくれとんねん、早よ外さんかい!!」
いつにも増して当たりが強い真島。主犯である神の姿に激昂している事もあるが、拘束されている現状が真島のトラウマを彷彿とさせているのも原因だった。
「落ち着いて、今回は助けに来たんだよ」
「何抜かしとんじゃ!そもそもお前が……!!」
「アンタ!穢れが移るよ、離れなさいな!」
老婆が真島の言葉を遮る。真島と神の間を塞ぐ様に壁を作る老人達の姿にまたもや現状を把握出来なくなる真島。
「アンタはこの村唯一の若者なんだ、早く離れなさい!」
誰が言ったかその声を皮切りに次々と声を上げる老人達。真島に対し敵意を剥き出しにする群衆を掻き分け神が真島の前に姿を現す。
「まあまあ、この人が苗床かもしれない……殺してはなりませんよ」
と、目の前に蹲み込み真島の顔を片手で掬う男の姿。初めて見るその姿に時を忘れて魅入る真島の眼。
「解放しましょう」
──────
まさに鶴の一声。解放された真島は神と思わしき男に早速詰め寄る。
「おどれどないするつもりじゃ……!このままやったらタダじゃ済まさへんで……!!」
「えこわーい!ほんとに助けに来たのにい!」
「じゃかあしい!他の連中はどないしたんや?!」
真島の必死な表情にもどこ吹く風な神は着物の袖に両手を突っ込み仲間を心配する真島を見つめていた。
「それを今から助けに行くんじゃーん!ほら、いつもの冒険だよ?楽しんでいこー!」
いつもの明るい能天気さが今回ばかりは嫌悪に変わる。
「信用ならんわ!皆おるならワシだけで行く!」
「そうは行かないよぉなんせ私がいないと自由に動けないんだから。さっきもそうでしょ?」
いつもの神の調子で弾んだ声音に、馬鹿馬鹿しいと呆れて少し冷静になる真島。
その様子を眺めていた神は真島に告げる。
「さ、皆んなを助けてこの村の謎を解いて、早く脱出しよう!ね?」
斯くして、真島と神二人は冴島、大吾、桐生のトラウマに立ち向かいすったもんだありながら皆を引き連れ、村に伝わる因習の謎を解き、この村を脱出する事になるのだった……。
その謎の中に神の正体のヒントがあるやもしれぬ事には触れぬまま、神もまたこの状況を存分に楽しむのだった。
「何で俺のトラウマだけこないに重かったんや!理不尽やろ!」
冴島はカラオケの正拳突きをし、真島に教わった合いの手を笑われた軽いショック。大吾は幹部会で真島吾朗の手綱を握れなかった時の真島に対する柏木からの小言の軽いストレス。桐生に至ってはエロ本をアサガオの子供達に見つかりそうになった時のフラッシュバック。
それぞれ思うトラウマに取り込まれているのを真島自身で解放していくがその方法はちょっと特殊で……?
ハグかな?キスかな?それ以上かな??ぐふふ!
え?私は眺めるだけだよ、苗床は真島くんでしょ?え、ちょっと?私は神だよ?待って待って!……アッー!
神聖なる村の若者、神は苗床である四人に浄化の力を与える。まぐわう事で浄化された四人は艶やかな顔で因習を解き明かし無事帰るのであった。
因みに蛇は邪神の言い伝えだが邪神も神である故真島の眼帯に宿る白蛇を村唯一の男に貢ぎ、清めて貰おうと勝手に取り外していた。
殺すつもりはなかった老人達。
この村には若い男を神と崇める風習がある。名実共に子宝の種として。
苗床は神に選ばれし母体、神に寵愛を受ければ男女問わず子を成すとされている言い伝え。
まあこれも全て神の仕組んだ事なんだけどね、因習村で起こるミステリーにラブロマンス!が見たかっただけなんだけど、私が巻き込まれるのは想定外だったよ!みんなは夢だと思ってるけど、なんせ本当はあの村は実在するんだからね!苗床とか言い伝えが本当かどうか分からないよー??祀られてるのは私じゃないからね、ニヤニヤ。ま、私の力は本物だけどね!
確か東城会の定例幹部会で居眠りをし始めた矢先だった筈、と思い至ると目の前の人物にぼやけていたピントを合わせる。過去の閉じ込められた穴倉を彷彿とさせる汚い部屋に列挙する人集り。
しかし、そこに見える筈だった悪ふざけの犯人、神の姿はなく男女の老人達が真島を取り囲んでいた。
「忌々しいっ!」
「他所もんが何の用じゃ!蛇なんぞ入れよって、祟りが起こるぞ!」
「邪神の使いざね!」
訳も分からず両手を拘束され、ずぶ濡れになっている真島は当惑しながらも片方だけの目を動かし、現状を把握しようと試みる。
「やあやあやあ、どうしたんだい皆」
老人達の後ろからやってくる誰か。その声に聞き覚えのある真島は腹の底から熱い何かが込み上げる衝動に任せて咆哮する。
「、おっ前ぇえ!!何してくれとんねん、早よ外さんかい!!」
いつにも増して当たりが強い真島。主犯である神の姿に激昂している事もあるが、拘束されている現状が真島のトラウマを彷彿とさせているのも原因だった。
「落ち着いて、今回は助けに来たんだよ」
「何抜かしとんじゃ!そもそもお前が……!!」
「アンタ!穢れが移るよ、離れなさいな!」
老婆が真島の言葉を遮る。真島と神の間を塞ぐ様に壁を作る老人達の姿にまたもや現状を把握出来なくなる真島。
「アンタはこの村唯一の若者なんだ、早く離れなさい!」
誰が言ったかその声を皮切りに次々と声を上げる老人達。真島に対し敵意を剥き出しにする群衆を掻き分け神が真島の前に姿を現す。
「まあまあ、この人が苗床かもしれない……殺してはなりませんよ」
と、目の前に蹲み込み真島の顔を片手で掬う男の姿。初めて見るその姿に時を忘れて魅入る真島の眼。
「解放しましょう」
──────
まさに鶴の一声。解放された真島は神と思わしき男に早速詰め寄る。
「おどれどないするつもりじゃ……!このままやったらタダじゃ済まさへんで……!!」
「えこわーい!ほんとに助けに来たのにい!」
「じゃかあしい!他の連中はどないしたんや?!」
真島の必死な表情にもどこ吹く風な神は着物の袖に両手を突っ込み仲間を心配する真島を見つめていた。
「それを今から助けに行くんじゃーん!ほら、いつもの冒険だよ?楽しんでいこー!」
いつもの明るい能天気さが今回ばかりは嫌悪に変わる。
「信用ならんわ!皆おるならワシだけで行く!」
「そうは行かないよぉなんせ私がいないと自由に動けないんだから。さっきもそうでしょ?」
いつもの神の調子で弾んだ声音に、馬鹿馬鹿しいと呆れて少し冷静になる真島。
その様子を眺めていた神は真島に告げる。
「さ、皆んなを助けてこの村の謎を解いて、早く脱出しよう!ね?」
斯くして、真島と神二人は冴島、大吾、桐生のトラウマに立ち向かいすったもんだありながら皆を引き連れ、村に伝わる因習の謎を解き、この村を脱出する事になるのだった……。
その謎の中に神の正体のヒントがあるやもしれぬ事には触れぬまま、神もまたこの状況を存分に楽しむのだった。
「何で俺のトラウマだけこないに重かったんや!理不尽やろ!」
冴島はカラオケの正拳突きをし、真島に教わった合いの手を笑われた軽いショック。大吾は幹部会で真島吾朗の手綱を握れなかった時の真島に対する柏木からの小言の軽いストレス。桐生に至ってはエロ本をアサガオの子供達に見つかりそうになった時のフラッシュバック。
それぞれ思うトラウマに取り込まれているのを真島自身で解放していくがその方法はちょっと特殊で……?
ハグかな?キスかな?それ以上かな??ぐふふ!
え?私は眺めるだけだよ、苗床は真島くんでしょ?え、ちょっと?私は神だよ?待って待って!……アッー!
神聖なる村の若者、神は苗床である四人に浄化の力を与える。まぐわう事で浄化された四人は艶やかな顔で因習を解き明かし無事帰るのであった。
因みに蛇は邪神の言い伝えだが邪神も神である故真島の眼帯に宿る白蛇を村唯一の男に貢ぎ、清めて貰おうと勝手に取り外していた。
殺すつもりはなかった老人達。
この村には若い男を神と崇める風習がある。名実共に子宝の種として。
苗床は神に選ばれし母体、神に寵愛を受ければ男女問わず子を成すとされている言い伝え。
まあこれも全て神の仕組んだ事なんだけどね、因習村で起こるミステリーにラブロマンス!が見たかっただけなんだけど、私が巻き込まれるのは想定外だったよ!みんなは夢だと思ってるけど、なんせ本当はあの村は実在するんだからね!苗床とか言い伝えが本当かどうか分からないよー??祀られてるのは私じゃないからね、ニヤニヤ。ま、私の力は本物だけどね!