死に損ないの献身
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『マキムラマコト』を探し始めた真島は、佐川に言われた通りテレクラを使い片っ端から電話をうけまくるという作戦で見事女の子を引っ掛け、情報を得る事に成功した。
ほぐし快館にいるという情報を頼りに向かうとそこには誰も居らず、引き返そうとしたその時、誰かがほぐし快館へ入ってきた。
「あれ、ドアが開いてる……誰か、いるんですか?」
盲目なのか真島が目の前にいるにも関わらず、あれ、おっかしいなと溢しながらドアを閉め部屋の方へずんずん進んでいく。
壁にへばりつき難を逃れたと思ったが女性が通路を引き返してきた際にぶつかってしまい女性は悲鳴を上げる。
「泥棒!!」
「客や!客やって!」
あまりに騒ぐ女性を落ち着かせる為に客だと偽り施術を受ける事になった真島。
上着を脱ぎベッドにうつ伏せになる真島を女性が施術する。
あまりに体が凝っている事を指摘され職業を聞かれたので誤魔化して答えながらマッサージを享受し、件の標的の情報を集め始める。
聞き進めれば進めるほど噂と違う話が出てくる。
怪しまれないように女性の話も聞きつつ体が揉みほぐされていく感覚に段々と瞼が落ち遂には寝落ちしてしまった。
一方女は李を探し求めていた。
小走りになりすれ違う人とぶつかりそうになりながら長めの髪を振り乱し必死に探す。
時間がない、肌がチリチリする感覚に急かされほぐし快館への道を戻りかけるとそこに李がいた。
「李さん!」
呼ばれて振り向く李の背中に目掛けて走るスピードを上げる。
「何や、そんな急いで」
「マコトが!」
ハッとした表情を浮かべ事態を察した李が体当たりの勢いで駆けてきた女を受け止め、女に言葉の先を促す。
「もうほぐし快館にいるかもっ」
息が上がっている女の言葉を聞き、女の手を取りほぐし快館の方へ向かい始める。
「ワシが行く。お前はマコトを何処かに逃がせ」
「でも!あの人強いの、気を付けて!」
「ワシかて負けへんわ!」
そう言い残し女を一人残しビルへ入っていく李を見送る。
少しの間不安と焦りで、うろうろビルの前を落ち着きなく歩く女。そうこうしているとマコトがビルから出てきた。
「ッマコト!」
急に大声で呼ばれ肩を跳ねさせるマコト。近くに走り寄り、両肩を無遠慮にも掴み掛かる。
「貴女は、もしかしてこの間の……」
「無事だったのね!」
安堵で思わず抱擁をしてしまう女。何が起きているのか皆目見当もつかないマコトは驚きの表情で固まっていた。
「あの、私店長の煙草を買いに行かないと」
え?聞き間違いかとマコトの表情を見る為に抱擁を止め顔を見た、困惑はあるが至って真剣な顔をしている。李さんはどんな言い訳でマコトを逃したんだ、と思ったらマコトはそのまま近くの店に向かい始めた。
「待って!」
なら私も行く、目の見えないマコトの補助を請け負いつつこの場から離れる事にした。
慣れない補助にマコトも女も苦心し、何とか煙草を手に入れる事が出来た。店が近いとはいえ女の不慣れな補助でマコトを疲れさせてしまっては申し訳ない。かなり時間が掛かった筈なのでもう居ないだろうとほぐし快館に戻る事にした二人。ほぐし快館の近くは慣れているので一人で問題ないと言われ、少し寂しいながら邪魔にならない様にマコトの後ろをついていく女。
ほぐし快館に入っていくマコトを追って入ろうとした時、既に遅かった。
中には李と真島以外に知らない男の集団がこちらを背にして相対していた。店長に煙草を買ってきた事を伝えるマコトに男たちが振り返り思わず呼び止めてしまう。
「マコト!」
「お前なんで……」
李が苦い顔をする。
「どういう事や……」
真島は一人混乱していた。押し入ってきた男達が言う、男がマキムラマコトではなくマッサージをした盲目の女性がマキムラマコトであった事。そして何故かそれを知っていてその女性について入ってきた佐川の女、ミヤコ。
「ええタイミングやん!」
見知らぬ男衆の一人が手を広げマコトを捕らえよと指示を出す。
止めに入ろうとした李が足元を撃たれ倒れる、状況が分からないマコトが取り乱し始めた。
咄嗟にマコトを引っ張ろうとするが遅く男達に囚われてしまう。マコトを外に連れ出そうとする男共をどうにか剥がそうと、男共を押し退けようとしたが簡単に引き剥がされ、通路側から室内の方へ飛ばされる。男達との間に距離が生まれたその時、右肩に熱い衝撃が走る。撃たれたのだ。
真島と李が目を見張る。女まで撃たれるとは思っていなかった。
衝撃で李のところまでよろめき肩を抑えながら目の前で倒れる。幸い、意識はありそうだ。
その隙に今度は真島が残った男共に銃を向けられあわや撃たれるかというところで李が鍼で銃を持った手を射止める。
敵が動揺した隙に、李がマコトを真島に託す選択をする。
「アンタしか頼れんのや……!早ぅ、早ぅ行かんかい!!」
その瞬間李の脇腹に弾が撃ち込まれ再度倒れてしまう。
「何なんや、この状況は……?」
困惑しながらもマコトを追う以外に道はない真島は男共を蹴散らし、外へ飛び出すのだった。
ほぐし快館にいるという情報を頼りに向かうとそこには誰も居らず、引き返そうとしたその時、誰かがほぐし快館へ入ってきた。
「あれ、ドアが開いてる……誰か、いるんですか?」
盲目なのか真島が目の前にいるにも関わらず、あれ、おっかしいなと溢しながらドアを閉め部屋の方へずんずん進んでいく。
壁にへばりつき難を逃れたと思ったが女性が通路を引き返してきた際にぶつかってしまい女性は悲鳴を上げる。
「泥棒!!」
「客や!客やって!」
あまりに騒ぐ女性を落ち着かせる為に客だと偽り施術を受ける事になった真島。
上着を脱ぎベッドにうつ伏せになる真島を女性が施術する。
あまりに体が凝っている事を指摘され職業を聞かれたので誤魔化して答えながらマッサージを享受し、件の標的の情報を集め始める。
聞き進めれば進めるほど噂と違う話が出てくる。
怪しまれないように女性の話も聞きつつ体が揉みほぐされていく感覚に段々と瞼が落ち遂には寝落ちしてしまった。
一方女は李を探し求めていた。
小走りになりすれ違う人とぶつかりそうになりながら長めの髪を振り乱し必死に探す。
時間がない、肌がチリチリする感覚に急かされほぐし快館への道を戻りかけるとそこに李がいた。
「李さん!」
呼ばれて振り向く李の背中に目掛けて走るスピードを上げる。
「何や、そんな急いで」
「マコトが!」
ハッとした表情を浮かべ事態を察した李が体当たりの勢いで駆けてきた女を受け止め、女に言葉の先を促す。
「もうほぐし快館にいるかもっ」
息が上がっている女の言葉を聞き、女の手を取りほぐし快館の方へ向かい始める。
「ワシが行く。お前はマコトを何処かに逃がせ」
「でも!あの人強いの、気を付けて!」
「ワシかて負けへんわ!」
そう言い残し女を一人残しビルへ入っていく李を見送る。
少しの間不安と焦りで、うろうろビルの前を落ち着きなく歩く女。そうこうしているとマコトがビルから出てきた。
「ッマコト!」
急に大声で呼ばれ肩を跳ねさせるマコト。近くに走り寄り、両肩を無遠慮にも掴み掛かる。
「貴女は、もしかしてこの間の……」
「無事だったのね!」
安堵で思わず抱擁をしてしまう女。何が起きているのか皆目見当もつかないマコトは驚きの表情で固まっていた。
「あの、私店長の煙草を買いに行かないと」
え?聞き間違いかとマコトの表情を見る為に抱擁を止め顔を見た、困惑はあるが至って真剣な顔をしている。李さんはどんな言い訳でマコトを逃したんだ、と思ったらマコトはそのまま近くの店に向かい始めた。
「待って!」
なら私も行く、目の見えないマコトの補助を請け負いつつこの場から離れる事にした。
慣れない補助にマコトも女も苦心し、何とか煙草を手に入れる事が出来た。店が近いとはいえ女の不慣れな補助でマコトを疲れさせてしまっては申し訳ない。かなり時間が掛かった筈なのでもう居ないだろうとほぐし快館に戻る事にした二人。ほぐし快館の近くは慣れているので一人で問題ないと言われ、少し寂しいながら邪魔にならない様にマコトの後ろをついていく女。
ほぐし快館に入っていくマコトを追って入ろうとした時、既に遅かった。
中には李と真島以外に知らない男の集団がこちらを背にして相対していた。店長に煙草を買ってきた事を伝えるマコトに男たちが振り返り思わず呼び止めてしまう。
「マコト!」
「お前なんで……」
李が苦い顔をする。
「どういう事や……」
真島は一人混乱していた。押し入ってきた男達が言う、男がマキムラマコトではなくマッサージをした盲目の女性がマキムラマコトであった事。そして何故かそれを知っていてその女性について入ってきた佐川の女、ミヤコ。
「ええタイミングやん!」
見知らぬ男衆の一人が手を広げマコトを捕らえよと指示を出す。
止めに入ろうとした李が足元を撃たれ倒れる、状況が分からないマコトが取り乱し始めた。
咄嗟にマコトを引っ張ろうとするが遅く男達に囚われてしまう。マコトを外に連れ出そうとする男共をどうにか剥がそうと、男共を押し退けようとしたが簡単に引き剥がされ、通路側から室内の方へ飛ばされる。男達との間に距離が生まれたその時、右肩に熱い衝撃が走る。撃たれたのだ。
真島と李が目を見張る。女まで撃たれるとは思っていなかった。
衝撃で李のところまでよろめき肩を抑えながら目の前で倒れる。幸い、意識はありそうだ。
その隙に今度は真島が残った男共に銃を向けられあわや撃たれるかというところで李が鍼で銃を持った手を射止める。
敵が動揺した隙に、李がマコトを真島に託す選択をする。
「アンタしか頼れんのや……!早ぅ、早ぅ行かんかい!!」
その瞬間李の脇腹に弾が撃ち込まれ再度倒れてしまう。
「何なんや、この状況は……?」
困惑しながらもマコトを追う以外に道はない真島は男共を蹴散らし、外へ飛び出すのだった。