短編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その人は私と目が合うと、何処か遠くを見るような目線をする事がある。
合っている筈なのに、合っていない。
私に何かを重ねている。
気付いてから行動は早かった。
今日もあの人に黙って外泊。知らない男のベッドの上で寝る毎日。
しかし今日の男は違ったらしい。
「兄さんの女なんだろ?」
「あら、知ってるの……でも大丈夫よ、あの人私に興味ないから」
「しかしだな……」
いいから、と強引に誘う。知り合いらしい男は中々に強情で手強かった。
「俺にそんな趣味はねえ、それに兄さんが可哀想だ」
「放っておかれてるのに?……同情するなら私にしてほしいわ」
「……一体何があったんだ」
「聞きたい?」
悪戯に笑う女に、観念したようにため息をつくとホテルへ入る2人。
「話を聞くだけだ」
「そうね」
話始める女。聞いた男、桐生はそれでも真島が可哀想だと言う。
「俺が知る兄さんはそんな男じゃねえ、ちゃんと向き合えば分かる筈だ」
「向き合ったわよ、でも何しても上の空。私に昔の女を重ねてるんだわ……惨めな私の気持ちも分かってよ……」
椅子に頭を抱えた後、俯き蹲る女。その様子に何も言えない桐生。
結局慰める事すら出来ずにホテルを後にする2人。
「悪かった……俺で良ければ話を聞く」
「そうね、今までこんな事誰にも話した事ないから」
微笑み合う2人。その様子は真島の耳に届く。
「昨日はお楽しみだったみたいやの」
「……今までそんなの気にしてなかったじゃない」
「なんで桐生ちゃんなんや」
鋭い目線。今までにない気迫を見せる真島に怯えるも不満が勝つ。
「……いいでしょ、誰だって」
「よかない」
断言する真島の顔を見る。
「他の男やったら俺んとこ帰ってくるやろ、せやけど桐生ちゃんは別や」
「どういう事?」
「あの男はスケコマシや……男も女も虜にすんねん。お前も取り込まれるで」
「尚いいじゃない、忘れさせてほしいわ」
「なんやと?」
「だってどうでもいいんでしょ?」
私の事、と続ける女に頭をかかえ、ため息をつく真島。
「俺がどんな思いで……分かった、もう勘弁せんわ」
腕を掴まれ何処かへ向かう2人。
真島の自宅につくと手酷く抱かれる女。
「……昔の女がいいんじゃないの?」
「あ?俺が一度でもそんな事言うたか?」
言ってないけど、と不貞腐れる。その様子に呆れる真島。
「……お前が過去の女みたく、上手くいかへんのちゃうかって不安はあってん。せやからお前の事縛りたなるのを抑えとったんや」
初めて聞く真島の心中。大人しく聞く女。
「俺も体裁気にして他に女つくったりなあ、せやけど桐生ちゃんはあかん……それやったらここに一生閉じ込めたる」
「生憎、その桐生ちゃんとは寝てないわ……それに、押し殺すくらいならそうして」
ええんか、と顔を寄せる真島。微笑むと受け入れる女。そこから神室町で女を見る事はなかった。
合っている筈なのに、合っていない。
私に何かを重ねている。
気付いてから行動は早かった。
今日もあの人に黙って外泊。知らない男のベッドの上で寝る毎日。
しかし今日の男は違ったらしい。
「兄さんの女なんだろ?」
「あら、知ってるの……でも大丈夫よ、あの人私に興味ないから」
「しかしだな……」
いいから、と強引に誘う。知り合いらしい男は中々に強情で手強かった。
「俺にそんな趣味はねえ、それに兄さんが可哀想だ」
「放っておかれてるのに?……同情するなら私にしてほしいわ」
「……一体何があったんだ」
「聞きたい?」
悪戯に笑う女に、観念したようにため息をつくとホテルへ入る2人。
「話を聞くだけだ」
「そうね」
話始める女。聞いた男、桐生はそれでも真島が可哀想だと言う。
「俺が知る兄さんはそんな男じゃねえ、ちゃんと向き合えば分かる筈だ」
「向き合ったわよ、でも何しても上の空。私に昔の女を重ねてるんだわ……惨めな私の気持ちも分かってよ……」
椅子に頭を抱えた後、俯き蹲る女。その様子に何も言えない桐生。
結局慰める事すら出来ずにホテルを後にする2人。
「悪かった……俺で良ければ話を聞く」
「そうね、今までこんな事誰にも話した事ないから」
微笑み合う2人。その様子は真島の耳に届く。
「昨日はお楽しみだったみたいやの」
「……今までそんなの気にしてなかったじゃない」
「なんで桐生ちゃんなんや」
鋭い目線。今までにない気迫を見せる真島に怯えるも不満が勝つ。
「……いいでしょ、誰だって」
「よかない」
断言する真島の顔を見る。
「他の男やったら俺んとこ帰ってくるやろ、せやけど桐生ちゃんは別や」
「どういう事?」
「あの男はスケコマシや……男も女も虜にすんねん。お前も取り込まれるで」
「尚いいじゃない、忘れさせてほしいわ」
「なんやと?」
「だってどうでもいいんでしょ?」
私の事、と続ける女に頭をかかえ、ため息をつく真島。
「俺がどんな思いで……分かった、もう勘弁せんわ」
腕を掴まれ何処かへ向かう2人。
真島の自宅につくと手酷く抱かれる女。
「……昔の女がいいんじゃないの?」
「あ?俺が一度でもそんな事言うたか?」
言ってないけど、と不貞腐れる。その様子に呆れる真島。
「……お前が過去の女みたく、上手くいかへんのちゃうかって不安はあってん。せやからお前の事縛りたなるのを抑えとったんや」
初めて聞く真島の心中。大人しく聞く女。
「俺も体裁気にして他に女つくったりなあ、せやけど桐生ちゃんはあかん……それやったらここに一生閉じ込めたる」
「生憎、その桐生ちゃんとは寝てないわ……それに、押し殺すくらいならそうして」
ええんか、と顔を寄せる真島。微笑むと受け入れる女。そこから神室町で女を見る事はなかった。