濡れたカノジョ ミケランジェロの場合
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今日はオイラの恋人のサワコちゃんが部屋に遊びに来てくれることになっていて。
午前中にレオに叱られながら、一生懸命部屋を片付けたんだ。
普段はコミックやスナックの空袋が散乱している部屋も、オイラ自分でびっくりしちゃうくらい綺麗になって。
‘ふふふ、これぞ愛の力?’って胸張ったら、レオに‘愛の力でもなんでもない。常識だ’って一言で片付けられちゃったんだけど。
本当にレオって頭固くて困るよね。
「こんちにはー」
って、そんなこと思い出してる間にサワコちゃんが来てくれた!
「サワコちゃーん!!」
「マイキー、はい、これ約束のお土産」
そう言って彼女が手渡してくれたのは、口を橙色のリボンで結ばれている小さな袋。
「うわ!本当に作ってくれたんだ!?」
「そりゃそうよ。だって……大事な彼氏のお願いだもの」
そう恥ずかしそうに、小さく笑うサワコちゃん。
こないだオイラはサワコちゃんに『手作りのお菓子が食べたい!』ってお願いをしたんだ。
そうしたらこんなすぐに、作ってきてくれるなんて……!
「マイキーはきっと甘い飲み物と一緒に食べるだろうから、お砂糖は控えめのクッキーにしたからね?」
そう言うと、サワコちゃんはふふっと柔らかく微笑んでくれた。
こういう時さ、『あー愛されてるなあ』って、思うんだよね。
自惚れじゃあない、と思う。
ふふふ。
「じゃあオイラジュース持って行くから、先に部屋に行っててねー」
「はーい」
冷蔵庫からオレンジジュースを取り出す。
これ、こないだエイプリルがお土産だって持ってきてくれたもので。
なんでも、無農薬栽培のオレンジを使用した高級ななんちゃらで……
ーとにかく、ただのジュースじゃなくて、身体にいいんだって。
サワコちゃんは砂糖たっぷりの清涼飲料水が苦手だから、今日はこれを出してあげようと思って。
皆に飲まれないように見張ってたんだ。
コップを二つに、ボトルをトレーに置いて。
ーんー、綺麗なオレンジ色。
あ、眺めてたらちょっとだけ、飲みたくなってきた……。
もう一つコップを取り出して、すこーし注いで、盗み飲み。
ーうっわ、美味しーこれ!
エイプリルのお土産のセンスって、いいんだよねー。
っとと。
盗み飲みはこれくらいにして、オイラは急いで自分の部屋へと向かった。
その時、何故か。
本当になんでかわかんないけど。
背中、痒くなっちゃってさ。
部屋まであと少し。
部屋に入ってトレーを置いたら掻く。
部屋に入ってトレーを置いたら……
って、呪文みたいにずーっと頭の中で唱えてたんだ。
で、なんとか進んでやっと目の前に迫ったオイラの部屋の扉。
「サワコちゃーん、ドア開けてくれるー?」
「はーい」
中からサワコちゃんの声がして、ドアが開かれる。
開いた瞬間気が抜けちゃって、オイラの頭の中は『痒い!!』でいっぱいになっちゃった。
「サワコちゃん、はいこれ!!」
「っえ、マイキー?きゃあ!!」
押し付けるようにトレーをサワコちゃんへ押しやった。
急いで背中に手を伸ばしてーー
ーえ?
ー悲鳴?
気がつけば、サワコちゃんはオイラが渡したオレンジジュースを受け取り損ねてたみたいで。
おまけにさっき、盗み飲みした時に蓋をしっかり閉めていなかったのか。
サワコちゃんの胸元は、オレンジ色で染まっちゃってたんだ。
「ま、まいき〜……」
ぐっしょりとジュースに濡れた胸元を恨めしげに見つめながら、サワコちゃんが情けない声を出した。
蓋の空いたジュースのプラスチックボトルは、斜めになったまま彼女のお腹あたりで相変わらずとっくとっくとオレンジの液体を吐き出している。
尻もちをついたみたいな体勢をとっているせいで、お腹のあたりはくぼみができていて。
そこに、どんどんジュースが溜まっていってた。
「もーう、はやく、タオルを……」
その時。
オイラさあ。
助けを呼ぶサワコちゃんの声を右から左に聞き流して。
彼女に、馬乗りになったの。
「ちょっ!ちょっとマイキー!!?」
「動いちゃダメ!ジュース零れちゃうから!!」
「ええ?!ちょっと、何言って……」
怒ったようなサワコちゃんの声を無視して、オイラはそのくぼみに口を近づけた。
「!!??!」
サワコちゃんの身体がびくりと震える。
その動きで、ジュースが床へとこぼれ落ちちゃう。
ああ、お高くて美味しいジュースが!
「やだっ、マイキー……!」
戸惑ったようなサワコちゃんの声を聞きながら、オイラはくぼみの中のジュースをあらかた吸い取った。
「ば、ばか……っ」
満足げに顔を上げたオイラに降ってきた第一声は、『ばか』。
「へ、へんたいっ!!」
続いて『変態』……
サワコちゃん……
「もう、もう、大嫌い!」
ーえ
聞き捨てならない最後のセリフに呆然としたオイラを押しのけると、サワコちゃんは立ち上がりオレンジの滴をぽたぽた垂らしながらドアへと駆け寄っていってしまう。
「ま、待ってよサワコちゃん、一緒にクッキー……」
オイラのセリフの何がいけなかったのか。
ドアまで辿り着いた彼女が、くるりと振り向いて。
「マイキーの、おばかぁっ!!!」
これでもかというほどの大声で、叫んだ。
「ええ、待って、待ってよお、サワコちゃああん!!」
勿論オイラも、負けじと情けない声で叫んだけどね?
ねえ待って、ちょっと、サワコちゃんっ!!!
++++++++++
今にもドアから飛び出していってしまいそうな彼女の腕をすんでのところで捕まえて、ぐい、と引き寄せる。
「何よ!ばかばかばか!触らないで!!」
「ま、待ってよお、何をそんなに怒って……」
「何?わからないっていうの……?!」
さっきから、オイラがいうことなすこと全部ダメみたい。
サワコちゃんはみるみるうちに顔を真っ赤に染めて、金魚みたいに口をパクパクさせた。
と。
掴んでいた腕の部分の彼女の洋服からジュースが滲み出て、オイラの手にも液体がついた。
なんとなく思い立って、腕を離して手についた液体をペロリと舐める。
ーやっぱり美味しい、このジュース
すると、サワコちゃんはあからさまにびくんと身体をこわばらせた。
「ん……?」
「マイキーの、え、えっち……!」
潤んだ眼でそう言いながら、オイラをキッと睨んでくる。
「えっちぃ?なんでさあ!オイラジュースがもったいないなあって思って……」
そこまで言って、はたと彼女の全身を眺めた。
胸元にはまだまだ、ジュースがぐっしょりと染み込んでいる。
ー吸ったら、味がしそうだなあ……
そう頭に浮かんだときには、オイラはその胸元に顔をうずめてた。
オレンジのいい香りと、サワコちゃんの柔らかい感触。
それが気持ちよくて気持ちよくて、何も考えずにその滴を吸った。
「やっ!ちょ、マイ、キ……」
切れ切れにもれる彼女の声を聞いてると、なんだか……
お腹の奥が、切なくなってきて。
なんだかもう耐えらんなくて、すぐさま顔を上げると、
「っん!!」
サワコちゃんの唇に、自分の唇をぎゅーって押し当てた。
オレンジジュースの味と、ほわほわと柔らかい唇。
ーなにこれ、すっごく、美味しー……
そんなことを思いながら、口を動かして深く深く彼女を味わう。
「は、ぁ……」
ちゅ、と音を立てて唇を解放すれば、サワコちゃんは肩で息をしながらウルウルした眼でオイラのことをじっと見てた。
もう、その表情見てたらさ。
「……ね、身体についちゃった全部、舐めとってもいい?」
聞かずにいられなくてそう呟いたオイラに。
彼女は赤い顔のまま、こくりと頷いてくれたんだ。
午前中にレオに叱られながら、一生懸命部屋を片付けたんだ。
普段はコミックやスナックの空袋が散乱している部屋も、オイラ自分でびっくりしちゃうくらい綺麗になって。
‘ふふふ、これぞ愛の力?’って胸張ったら、レオに‘愛の力でもなんでもない。常識だ’って一言で片付けられちゃったんだけど。
本当にレオって頭固くて困るよね。
「こんちにはー」
って、そんなこと思い出してる間にサワコちゃんが来てくれた!
「サワコちゃーん!!」
「マイキー、はい、これ約束のお土産」
そう言って彼女が手渡してくれたのは、口を橙色のリボンで結ばれている小さな袋。
「うわ!本当に作ってくれたんだ!?」
「そりゃそうよ。だって……大事な彼氏のお願いだもの」
そう恥ずかしそうに、小さく笑うサワコちゃん。
こないだオイラはサワコちゃんに『手作りのお菓子が食べたい!』ってお願いをしたんだ。
そうしたらこんなすぐに、作ってきてくれるなんて……!
「マイキーはきっと甘い飲み物と一緒に食べるだろうから、お砂糖は控えめのクッキーにしたからね?」
そう言うと、サワコちゃんはふふっと柔らかく微笑んでくれた。
こういう時さ、『あー愛されてるなあ』って、思うんだよね。
自惚れじゃあない、と思う。
ふふふ。
「じゃあオイラジュース持って行くから、先に部屋に行っててねー」
「はーい」
冷蔵庫からオレンジジュースを取り出す。
これ、こないだエイプリルがお土産だって持ってきてくれたもので。
なんでも、無農薬栽培のオレンジを使用した高級ななんちゃらで……
ーとにかく、ただのジュースじゃなくて、身体にいいんだって。
サワコちゃんは砂糖たっぷりの清涼飲料水が苦手だから、今日はこれを出してあげようと思って。
皆に飲まれないように見張ってたんだ。
コップを二つに、ボトルをトレーに置いて。
ーんー、綺麗なオレンジ色。
あ、眺めてたらちょっとだけ、飲みたくなってきた……。
もう一つコップを取り出して、すこーし注いで、盗み飲み。
ーうっわ、美味しーこれ!
エイプリルのお土産のセンスって、いいんだよねー。
っとと。
盗み飲みはこれくらいにして、オイラは急いで自分の部屋へと向かった。
その時、何故か。
本当になんでかわかんないけど。
背中、痒くなっちゃってさ。
部屋まであと少し。
部屋に入ってトレーを置いたら掻く。
部屋に入ってトレーを置いたら……
って、呪文みたいにずーっと頭の中で唱えてたんだ。
で、なんとか進んでやっと目の前に迫ったオイラの部屋の扉。
「サワコちゃーん、ドア開けてくれるー?」
「はーい」
中からサワコちゃんの声がして、ドアが開かれる。
開いた瞬間気が抜けちゃって、オイラの頭の中は『痒い!!』でいっぱいになっちゃった。
「サワコちゃん、はいこれ!!」
「っえ、マイキー?きゃあ!!」
押し付けるようにトレーをサワコちゃんへ押しやった。
急いで背中に手を伸ばしてーー
ーえ?
ー悲鳴?
気がつけば、サワコちゃんはオイラが渡したオレンジジュースを受け取り損ねてたみたいで。
おまけにさっき、盗み飲みした時に蓋をしっかり閉めていなかったのか。
サワコちゃんの胸元は、オレンジ色で染まっちゃってたんだ。
「ま、まいき〜……」
ぐっしょりとジュースに濡れた胸元を恨めしげに見つめながら、サワコちゃんが情けない声を出した。
蓋の空いたジュースのプラスチックボトルは、斜めになったまま彼女のお腹あたりで相変わらずとっくとっくとオレンジの液体を吐き出している。
尻もちをついたみたいな体勢をとっているせいで、お腹のあたりはくぼみができていて。
そこに、どんどんジュースが溜まっていってた。
「もーう、はやく、タオルを……」
その時。
オイラさあ。
助けを呼ぶサワコちゃんの声を右から左に聞き流して。
彼女に、馬乗りになったの。
「ちょっ!ちょっとマイキー!!?」
「動いちゃダメ!ジュース零れちゃうから!!」
「ええ?!ちょっと、何言って……」
怒ったようなサワコちゃんの声を無視して、オイラはそのくぼみに口を近づけた。
「!!??!」
サワコちゃんの身体がびくりと震える。
その動きで、ジュースが床へとこぼれ落ちちゃう。
ああ、お高くて美味しいジュースが!
「やだっ、マイキー……!」
戸惑ったようなサワコちゃんの声を聞きながら、オイラはくぼみの中のジュースをあらかた吸い取った。
「ば、ばか……っ」
満足げに顔を上げたオイラに降ってきた第一声は、『ばか』。
「へ、へんたいっ!!」
続いて『変態』……
サワコちゃん……
「もう、もう、大嫌い!」
ーえ
聞き捨てならない最後のセリフに呆然としたオイラを押しのけると、サワコちゃんは立ち上がりオレンジの滴をぽたぽた垂らしながらドアへと駆け寄っていってしまう。
「ま、待ってよサワコちゃん、一緒にクッキー……」
オイラのセリフの何がいけなかったのか。
ドアまで辿り着いた彼女が、くるりと振り向いて。
「マイキーの、おばかぁっ!!!」
これでもかというほどの大声で、叫んだ。
「ええ、待って、待ってよお、サワコちゃああん!!」
勿論オイラも、負けじと情けない声で叫んだけどね?
ねえ待って、ちょっと、サワコちゃんっ!!!
++++++++++
今にもドアから飛び出していってしまいそうな彼女の腕をすんでのところで捕まえて、ぐい、と引き寄せる。
「何よ!ばかばかばか!触らないで!!」
「ま、待ってよお、何をそんなに怒って……」
「何?わからないっていうの……?!」
さっきから、オイラがいうことなすこと全部ダメみたい。
サワコちゃんはみるみるうちに顔を真っ赤に染めて、金魚みたいに口をパクパクさせた。
と。
掴んでいた腕の部分の彼女の洋服からジュースが滲み出て、オイラの手にも液体がついた。
なんとなく思い立って、腕を離して手についた液体をペロリと舐める。
ーやっぱり美味しい、このジュース
すると、サワコちゃんはあからさまにびくんと身体をこわばらせた。
「ん……?」
「マイキーの、え、えっち……!」
潤んだ眼でそう言いながら、オイラをキッと睨んでくる。
「えっちぃ?なんでさあ!オイラジュースがもったいないなあって思って……」
そこまで言って、はたと彼女の全身を眺めた。
胸元にはまだまだ、ジュースがぐっしょりと染み込んでいる。
ー吸ったら、味がしそうだなあ……
そう頭に浮かんだときには、オイラはその胸元に顔をうずめてた。
オレンジのいい香りと、サワコちゃんの柔らかい感触。
それが気持ちよくて気持ちよくて、何も考えずにその滴を吸った。
「やっ!ちょ、マイ、キ……」
切れ切れにもれる彼女の声を聞いてると、なんだか……
お腹の奥が、切なくなってきて。
なんだかもう耐えらんなくて、すぐさま顔を上げると、
「っん!!」
サワコちゃんの唇に、自分の唇をぎゅーって押し当てた。
オレンジジュースの味と、ほわほわと柔らかい唇。
ーなにこれ、すっごく、美味しー……
そんなことを思いながら、口を動かして深く深く彼女を味わう。
「は、ぁ……」
ちゅ、と音を立てて唇を解放すれば、サワコちゃんは肩で息をしながらウルウルした眼でオイラのことをじっと見てた。
もう、その表情見てたらさ。
「……ね、身体についちゃった全部、舐めとってもいい?」
聞かずにいられなくてそう呟いたオイラに。
彼女は赤い顔のまま、こくりと頷いてくれたんだ。
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