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カプごった煮

俺の好きなもの、それはいつだってとある人が中心にいる。

例えば、好きな曲。彼、本田菊が聞いていたバンドから、ボーカロイドまで。恋の歌から、うっとおしいような友情の歌。
例えば、本。本なんて今までろくに読んでこなかったのに、彼が読んでいると、俺も興味が湧いてきて。いまではすっかり本が好きになった。

ねえ菊。君は俺のことをみんなの中心で輝く太陽だっていうけど。いつだって俺の中にいるのは、俺を照らしてくれてるのは、菊。君ひとりなんだよ。

どうしたら笑ってくれるかな?どうしたら俺のことを好きになってくれるかな?
こうやって誰かのことを一番に思うのは初めてなんだ。ねえ、至らない俺だけどさ。菊が笑ってくれるためなら何だってできる気がするんだ。だから。おねがいだからこっちを見て。俺を好きと言ってよ、菊。
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