単発.長めの話まとめ

 困惑しているとつむぎはひどくギラついた顔をして、夏目を見下した。ウサギ耳の、バニーガール衣装の恋人が、雄の顔をして夏目を見下ろしている。期待に胸がぎゅっと締め付けられた。クソ、格好いい。なんでだよ。
「夏目くん、楽しかったですか?俺のこと、好きにできましたもんね~。でも、俺も君のことを愛してあげたいんですよ。俺だけが君に浴してもらうなんてフェアじゃありませんよね?」
「エ?いや別にそんなことハ」
「いいえ、俺だって君を愛して尽くしてあげたいんですよ?君ばっかり俺のお世話を焼いちゃうから、少し寂しくて。俺だって君をきちんと愛してるって伝えてあげたいんです」
「センパイ?なんかおかしなこと言ってなイ?どうしたノ?エッ?」
「ふふっ……♡いいえ?俺の上で一人だけ楽しそうにしてる夏目くんを見てたら、なんか寂しくなっちゃったんですよ。だからね?今度はちゃんと、こうやって、二人できちんと気持ちよくなりたいなあって。俺のこともイかせてくれるんでしょう?」
 何かおかしなスイッチ入ってる。嫌な予感に夏目は身じろぐが、両脚の上にいるつむぎのせいで逃げ出すこともできない。そもそも本気で逃げようとはしていないから、つむぎだってそれをわかってるのだろう。彼は嬉しそうに笑うと、バニーガール衣装から飛び出してる陰茎を手で扱く。雄くさい動作なのに服装がそれなせいでアンバランスだった。
「さあ、夏目くん。ううん……ご主人様?これからイイコト、しましょうね……♡」
 降ってくるつむぎのキスを受け止め、夏目は思ってたのと違うことになったけど、まあいいかと思考を放棄したのだった。

 視線をあげると見えてくるのはバニーガールコスをした、恋人だった。
「ン゛ッ♡ン゛ん~!!♡♡センパ、ッあ゛♡♡せ、ん、あ、ァっあ゛♡♡や、だ、ッ♡ぅああ゛ッッ♡♡」
 黒いウサギ耳を付けて、いやらしいバニーガールで、なのに雄みたいな顔をして。夏目をむさぼっている恋人は、苦しそうにふーっと息を吐くとにっこりと笑いかけてきた。
「これ、気持ちいいですね?夏目くんってば、ナカをめちゃくちゃに擦られるだけで気持よくなれちゃいますもんね~?すっかり女の子みたいになっちゃって。おちんちんの快楽だけじゃなくても、しっかりイけますよね」
 ずちゅっ、と腰を打ち付けられて夏目は喘ぐ。
「ひゥゔゔッッ♡♡♡ア゛ッ♡♡あ゛ッ♡♡いや、だ、ってバ、ッあア゛ァ!!♡♡」
「嫌じゃないでしょう?女の子イキするのだいすきですもんね?」
「ちが、ちがうゔッッ♡♡やだッ♡やだッ♡それ、でッイ、イぎだぐな、ァッ……ぐ、ンン゛~~~~~!!!!♡♡♡」
 ナカを怒張がずりゅずりゅと擦って快楽がバチバチ視界ではじける。びくんと身体が震えて夏目は簡単にドライでイった。これでイかされるようになると何度もイけて、終わりがないから怖いのに。
「っは……またイけましたね?いい子ですね♡ほら、ウサギさんに、もっとイくとこ見せて?夏目くんが、おなかで気持ちよくなっちゃって、奥ハメられておかしくなるとこ、俺に見せて?」
 つむぎの手が腰を掴んだ。ぐっと腰を固定される。そのまま怒張が奥の弁をノックした。これからここを犯すという声明みたいに。こつ、こつ、とそこを何度も先端が叩く。ナカは期待でびくびくと震えた。つむぎにここを破られるのは、結構好きだった。入れてはいけないところを無理やりに拓かされるその被支配的な快楽。ハメられる時の恐怖に、抜かれた際のびりびりと痺れるような快感。つむぎだけが自分の最奥を知っているという独占欲を満たす事実。すべてが夏目の興奮を高めていく。ただ、入れられる時の恐ろしさはどれだけハメても消えない。
 つむぎの背中を抱きしめる。彼はふっと息を吐いて笑うと夏目の頬にキスをした。
「大好きですよ、夏目くん……」
 甘い、あまい優しい声が聞こえて。だから夏目は、つむぎが好きなのだ。すべてを渡しても怖くないから。夏目のすべてを、この人に見せてもいいと思えるから。つむぎの背中にすがりつけば、くすくすと彼は笑った。
「挿入りますよ」
 つむぎの声と共に、最奥の弁を先端が押した。ぐ、ぐっと腰を押し進められ、夏目の背がのけぞる。視界に光が飛んで、神経が痺れていく。
「ア゛ッ……は、ァ……ッぐ……ぅゔ……ッ♡♡」
 ぐぽんっ!体内から聞こえた音に、挿入ったのだと知る。
「っふ、ぅ……は、あ……入りましたよ」
 夏目の腹の上をつむぎの手が撫でる。センパイがここにいる。センパイが、 ボクの中に、はいってる。
 ぎゅぅっとつむぎを締め付け、夏目は快楽に喘ぐ。ひ、っ、と呼吸が浅くなって、声が止められない。
「ァ、ぅ、あ、あ、あッ……!♡あ゛、ゥあ゛ッ♡ひ、ィ、い、ァああッッ♡♡センパイッ、せん、ぱ、ァ、ァ、あ゛ッ♡や、あ♡イくッ♡♡ァ、ァ、あっあ、あッ……!!」
「俺、動いてませんよ?」
「ダメダメダメッ……♡あ、あ、あ゛ッッ……!!♡♡イ、っぢゃ、ぅゔゔう~~~~~!!!!!♡♡♡」
 ナカをぎゅうと締め付け、がくんと背が震えた。腰を跳ねさせて強くイく。つむぎの笑った気配が耳元でした。
「ふふ……気持ちいいですね?」
 とちゅ、とちゅ、ゆっくりと陰茎が動き出す。震えるナカを拓いて引いて、つむぎが動いて夏目に快感を与えてくれる。甘露のようなそれを取りこぼしたくなくて、必死になってつむぎに縋りついて泣きじゃくる。
「ン゛あッ♡あ゛♡あ゛♡あ゛ーッ♡♡ぅ゛あ゛あッッ♡♡♡い、ィっ♡♡やッあ゛!そ、こッ!!や、ダ……ッあ、イ、っちゃ、ゔ、からッ♡♡ン゛ぅ♡ァ゛、ッんぐ♡♡ゔふ、ァ、ぁふッ♡♡♡や、ま、たイ、っちゃ、ァ、あ゛ッ!!」
 そこをこねるように動かれて、気持ちいい波が何度も身体を呑み込んでいく。前も後ろも何もわからなくて、ただ溺れないようにつむぎの体を抱きしめる。
「きもち、い、ですねっ……はぁ」
 びくびくとナカを締め付けているからか、つむぎもなんだか余裕がなさそうだった。センパイ、と甘ったるい声で呼んで彼にキスをねだる。すぐにキスをしながらナカを愛されて、幸福と快感で頭が馬鹿になっていく。
 つむぎの手のひらが腹を撫でた。その動きを見ていると、彼は夏目の薄い腹を何度か撫でていて。何がしたいのかわからなくてセンパイ、と呼ぶ。つむぎはどこか高揚した顔をしていて。
「あはは……俺のが、ココにあるんだなって思ったら」
 腹の上を手が撫でる。く、とそこを押された。あ、やばい。
「なんだか、嬉しくなっちゃったんです」
 つむぎの手のひらが、入ってる真上を押した。ぐぐぅ、と、上と下から弱いところを押し込まれる。
「ッぐ、は──ァ、あああ゛ッッ!?!?」
「えっ?」
「あ゛~!!♡あ゛ッあ゛♡♡あ゛ゔゔッッ♡♡♡!?!?!???」
 つむぎの驚いた声が聞こえた気がしたがそんなのにかまってられない。強い快感が腹から頭へ駆け抜け全身へ伝わる。おかしくなりそう。おかしくなる。これだめ、だめ。
「あ゛ふッ♡ッお♡あ゛お、ぅ、うゔゔッッ♡♡♡んお゛~~~ッッッ?!???!!」
 感じたことのない強烈な刺激に声がおかしくなる。めちゃくちゃに叫んで喘いで、震える身体を抑えられずにイきまくる。つむぎの手のひらが腹を押してるだけなのに、前と後ろから快楽がこみ上げてきて。そこを手のひらの底で押されて、絶頂に上り詰めさせられる。
「イ゛ぎだぐな゛ッあ゛あ゛ッ!!♡♡♡ッお゛♡あ゛♡あ゛~~!??!♡♡♡」
「おなか押してるだけなのにそんなに気持ちいいんですか?」
「イ゛ッ!ゔ、あ゛ぁッッ♡♡わ、がんな゛ァッッ♡♡♡」
「ええ?イきまくってるのに……?ほら、ぎゅう~ってするとすっごいナカがびくびくするのわかります?」
 つむぎが腰を動かして、そのうえ手を押し付けるから。
「や゛ッあ゛あ゛!!!!し、しぬ゛ッッ♡♡も゛、むり゛ッ♡む、り゛ィ゛ッッ♡♡♡た、ゔ、たすッ♡♡♡だ、すげ、れ゛ッッ♡♡♡」
 狂いそうな快楽に落とされた。込み上げる感覚がおかしなものだと気づいて、止めてほしくてつむぎを抱きしめる。けれど彼はわかっていない様子で夏目の腹を押した。
「あ゛♡あ゛♡出るッ♡♡でるでるでる゛ゥ゛ッッッ♡♡♡」
「精液ですか?いいんですよ、出しちゃっても♡」
 びく、びくっと腹が震える。おかしなのでる。まって、ほんとに、でる、でるっ、でるっ。
「あ゛……あ゛……ッ……!!ァ゛ああ゛あ゛ッッッ!!!!!♡♡♡」
 ぷしゅ、ぷしゃっと陰茎から水が飛んだ。もらした?どうして。なんで、なんで。水が止まらなくて夏目の腹に水たまりが作られてく。もらしちゃった。この年で。
 目に涙がたまって、ぐす、と鼻をすする。夏目にとってそれは衝撃だったのだ。ショックすぎて受け止められなくて、つむぎに見てほしくなくて顔を背ける。
「え、えっ?夏目くん?どうしたんですか〜?にいさんにお顔を見せて?」
「る゛さイッッ!!!」
 暴れようにも腹の中に熱があるせいでろくに動けない。見ないでほしくてぐしゃぐしゃに泣きながら顔を腕で隠す。
「あっもしかしてこれですか?漏らしちゃったと思ったんですか?」
「死ね゛ッ!!デリカシー!無いの゛!?」
「ええ?大丈夫ですよ〜。これ多分おしっこじゃないですし。ほら、匂いも違う」
 水をすくってつむぎが顔を近づける。ありえない気持ちで見ていると、ニコッと笑いかけられて絶望を感じた。尿じゃなきゃなんなんだよ。
「安心してくれました?じゃあ、俺もイきたいので、手伝ってくださいね♡」
 つむぎの手がガッと夏目の体を固定した。さあ、と血の気が引く。これ以上、快感を与えられたら。逃げたくて身をよじるが、つむぎには理解されずに微笑みかけられた。
「センパ──」
「ふふ、いい子……♡」
 引き抜かれ、そのままの勢いで押し込まれる。
「イ゛ァぐぅううゔゔッッッ!??!?!!」
「わ、すごい締めてきますね〜?」
 ごりごりと前立腺と、奥をこじ開けられて目が上をむく。
「ッお゛……!!♡♡あ゛ッ、あ゛……♡ッァ゛〜〜〜……ッ♡♡♡う、ぁ、お゛ッ……♡♡」
「あはは、そんなに気持ちいいんですか?」
 激しい動きで腰を打ち付けられ、呼吸が止まりそうになった。息ができないままに揺さぶられて、体が動いてしまう。どうしようもないままに貫かれて息をするだけで精いっぱいだった。
「お゛ッ♡♡あ゛ッぅ、ゔ、お゛ぐ、ッうゔ~~……!!♡♡♡」
「っは、夏目く、あ、あ、イきそう、ですっ」
 どちゅどちゅと打ち付けられて目の前が真っ白に飛ぶ。というか意識はなかば飛んでいた。
「っ~~!!あ、出るっ……♡」
 視界の端で、つむぎのウサ耳がふわふわと揺れていた。バニーガールの格好をした男に抱かれて、めちゃくちゃにされちゃったんだ。きゅうとナカを締め付け、つむぎの精がゴム越しに吐き出された。
「っふう……」
「ァ……ッ、ぁ……」
「夏目くん?お~い、起きてます?んもう、これで満足しましたか?突然おかしなことを言いだすんですから……」
 何か言ってるつむぎに返事をする元気もない。指先を動かすことさえだるくて、夏目はただ天井を見つめていた。うさぎが絶倫って本当だったんだ。そんなことを思いながら、すっと疲労で引いていく意識に身を委ね、眠りの世界へとバニーガールの恋人を残したまま旅立ったのだった。
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