単発.長めの話まとめ
くちゅくちゅと濡れた音が鼓膜を揺らす。
「っあ……っぁ、あ、っ……!」
「ン、っン……きもちいネ……♡」
彼の大きな細い手がつむぎのいきり立つ陰茎を擦っている。ぬるついた先走りで滑りのいい指が巧みにつむぎの弱点を探り当てては責め立てる。
亀頭をくるくると撫でている手は、竿を上下に擦りながら次に裏筋を擦っていく。
「は、ぁ、ぅ、ああぅう……っな、なつめちゃ、は、ぁ、ぁ、ぁあっ……!」
「フフ……ボクのも触ってヨ、にいさん?」
「や、ぁ、あ、っだめ、も、むり、れす……っ!きも、ち、よすぎて……ぇうっ」
つむぎのモノをすっぽり包んだ夏目の手は、器用につむぎの性感を高めていく。呼吸が浅くなって、くらくらと酸欠に眩暈がした。彼の、つむぎより長い陰茎をきゅっと握り、必死になって扱く。
「ッ……!ァ、そ、ウ……にいさん、上手だネ……、ン、っン…!」
「なつめちゃんも、きもち、ぃい、ですか……っ」
「ァ、ァ、ッ、ウン……ッ、いい、ヨ……」
荒い呼吸が鼓膜を犯す。夏目の甘い声がつむぎの耳に届き、初めて聞く他人の嬌声に、どくどくと鼓動が早鐘を打つ。
甘く、高くてかすれた声だ。夏目ちゃんが、こんなふうになるんだ、と思うだけでなんだかよくわからない心地になる。つむぎが夏目の反応を気にして、彼がひときわ強く反応を返すカリ首のあたりを緩急をつけて扱いてやれば途端に彼の背がしなる。
「ア、ぁ、アァッ…!ひ、く、ぁ、ああッ!ッ、ァ、う、ァあ゛ッ!!」
「っわ!」
びくりと震えた夏目の陰茎からとぷりと精液があふれた。つむぎの手を汚したそれを、つむぎはついまじまじと見てしまう。大人の人が絶頂を迎えたのを見るのは当たり前だが初めてだった。大人の人でもこんなふうになるんだ、となんだか気恥ずかしくなる。
「……」
「ッは……ァ……、ッフフ……つむぎにいさん?どうしちゃったのかナ」
「っあ!いえ、その……!夏目ちゃん、が、」
「…………ボクが?」
「……か、わい、くて……大人の人が、こんなふうに、なってるの、初めて見たから、その……」
「興奮しちゃっタ?」
「っうう!!」
かあ、と顔を赤くして俯くつむぎに、夏目は声を潜めて笑いだす。くすくすと笑われて居心地が悪い。
「初心だネ」
「し、仕方ないでしょう!?俺まだ中学生になったばかりで……!!精通だってしたばっかりなんです!!」
「……そうなノ?」
「そっ、そうです~!」
彼が指を拭うとそのままつむぎの顎を掴んだ。ぐ、と彼の方を向かされ、視線が絡んで逃げられない。夏目の金色の瞳が潤んでいて、蕩けた甘さが見える。獰猛な色が見えた気がして、ごくりと喉を鳴らす。
「してあげよっカ」
「……え」
「にいさんの、──筆おろし」
ぼ、っと顔が真っ赤に染まる。動けなくなったつむぎに、夏目は蠱惑的に笑ったのだった。
▷▷
「ッン……ふ……ァ、っ……」
くちゅ、という音に、生暖かい舌が陰茎を撫でる。ぬぷぬぷと舌が陰茎を這いまわり、ぢゅ、と先端を吸われる。夏目はどうしてだかやたら上手い。気持ち良すぎて自慰では満足できなくなりそうで。ど、ど、と心音が激しく打ち鳴らされる。
彼の手は、彼自身の後ろに向けられている。ぢゅぷぢゅぷという口淫の音に、くぽ、という空気が捏ねられる音が混じる。
「っ、ぁ……あ……っうう……」
「ンゥ……ッ、ハ……ン……ッふ……♡」
ソファに座っているつむぎの股座に顔をうずめ、夏目は彼自身の後孔を拡げているのだ。腰が揺れているのが見える。白い肌に、余計な肉のついていない綺麗な肢体。二人とも衣服はとうに取り払っていた。
ぴちゃぴちゃと肉棒を舐めしゃぶり、夏目は声を洩らしながら入れる準備とやらをしていた。男同士でできるのか、それとも夏目ちゃんはやっぱり女の子だったのか、そんなことを聞いたら笑い飛ばされてしまって。すれてないにいさんってかわいいね、と頭を撫でられてキスをされたのだ。
男同士でも十分気持ちよくなれるよ、と妖艶に笑った彼を見ていると、なんだかそんな気がしてきて。それから夏目は彼が受け入れる準備を始めて、その間にひまだろうし、というよくわからない気遣いでつむぎの陰茎を舐めはじめた、というわけだ。
「ひ、ぁ、っあ……は、ぁう……っ、なつ、め、ちゃ!イ、くっ……おれ、おれっ!」
「ンンっ……ぁ、いい、ヨ……イ、っちゃッテ……んぅ……ッ」
ぢゅぶ、と陰茎を舐めている舌が平らにされ、全体で撫であげる。尿道口を舌先がつついて、ひくつくそこを吸い上げられた。
「っあああぁ──!!」
「ンん……っ!」
ごくり、と、当り前のように夏目がそれを飲み干した。絶頂後の余韻で呆然とする頭はまったく動いてくれない。顔を上げた夏目は、ぐいっと口元を拭うとつむぎの頬を撫でる。
「ン、上手にイけてえらいえらイ…♪」
「ば、か、に……してませんか……」
「してないヨ。つむぎにいさんが可愛いからネ」
「かわいく、なんて…あり、ません、よ~……?なつめちゃんのほうが、かわいい、です」
きょとん、と目を丸くした夏目が、すぐに破顔して。
「口が上手いじゃン。誰の影響かナ?」
「思ったことを言っただけですよ~」
彼のしなやかな指がつ、と喉元をくすぐった。胸元に当てられ、とん、と後ろに倒される。夏目が乗り上げ、スプリングが軋んだ音を立てた。下から見上げると、ライトの逆光を浴びた夏目がに、と笑う。
舌の赤い色が、彼の口元を舐めあげる。ド、と心臓が騒ぐ。つむぎは感じたこともないぐらい気分が高ぶっているのを感じた。
「……出したばっかりなのにもう勃起してル」
「ひぅんっ!!」
「ほラ、はやくがちがちにさせちゃエ…これからも~っト、きもちいいことをするんだかラ。ネ……?」
夏目が顔を寄せる。キスをされる、と思って目をつぶる。触れ合った唇は、すぐに離れて。夏目の甘い匂いがして、温かい温度と、柔らかい感触が唇に押し当てられる。何度か重ね合わせられ、ぼうっと頭が茹だっていく。
「ぅ……」
すると、濡れた舌がつむぎの唇を左から右へと撫でていった。びくりと身体が跳ねて、唇を薄く開く。
「っんむ!?」
夏目の舌が口腔内へ入ってきた。ぬちゅ、という音に粘膜を撫でられる快感。ぞくぞくと脳の芯が痺れるような心地だった。舌は口腔内のあちこちを撫でては擦って暴れ回る。こたえることしかできず、つむぎはされるがままにキスを受ける。
「ッは、ァ……」
「っ……は、ぁ……っ……ぁ、」
「ウン、きちんと勃ったみたいダ」
むに、と陰茎を指が挟む。びくりと肩を揺らすと彼がくすりと笑った。
「それジャ、つむぎにいさんの筆おろし、してあげル」
ぐいっ、と腕を引かれた。後ろに倒れ込んだ彼の上に覆いかぶさる。夏目の手が背を撫で、彼の腹に陰茎が擦れて振動を伝えた。間近の彼の、綺麗な顔に見惚れてしまう。つむぎが見つめていると、金の瞳がくるりと動いてつむぎに視線を向けた。
背中の手がすうっと浮いた背骨を撫でる。どこか少し、痛ましそうな顔。どうしてそんなに悲しげなのだろう。わからず、彼の目を見ていると細い目が柔らかく曲げられた。
「にいさん、ここに入れるんダ。わかル……?ほラ、おちんちんを、ボクの中に」
