2022年に書いたもの
「もし明日世界が終わるとしたら、どうします?」
「……ハ?」
眠くなる時間帯。なんとなくソファに座ってつむぎと夏目はとっておきのティーカップに紅茶を入れて飲んでいた。
ここはニューディのビルの中にある一室。勝手に使わせてもらっているから、あまり騒げない。
「例え話ですよ。夏目くんはなにをします?誰かに会いに行きます?それとも1人ですごします?」
「ン〜、まずにいさんたちに逢いに行くネ」
「それで?」
「美味しいご飯を食べテ、次はマミィとダディに逢いに行ク」
「家族思いですね」
「まぁネ、それで次ハ、宙に逢うかナァ。その頃にはきっと夜になってル」
「いいですね、最期はどうします?」
「センパイとこうしテ、たわいのない話をするヨ。最期の10分前かラ、指を絡めて手を握りながらネ」
「ふふ、それはとても幸せな最期ですね」
「…そうだネ」
つむぎが夏目の手を握りしめた。指がするりと当たり前のように夏目のそれに絡む。握り返してやれば隣の彼は夏目くん、と優しい声で呼んだ。なに、と返せば、なんでもありません。
夏目は窓の外に目をやった。時計の針がてっぺんを指す深夜だというのに、あちらこちらから人々の泣き声や罵声が聞こえてくる。朝には遠くの青空に少し見える程度だった隕石は、もう目視できるほど、否、もう終わりが近いと察せるほど大きく見えていた。
「……ハ?」
眠くなる時間帯。なんとなくソファに座ってつむぎと夏目はとっておきのティーカップに紅茶を入れて飲んでいた。
ここはニューディのビルの中にある一室。勝手に使わせてもらっているから、あまり騒げない。
「例え話ですよ。夏目くんはなにをします?誰かに会いに行きます?それとも1人ですごします?」
「ン〜、まずにいさんたちに逢いに行くネ」
「それで?」
「美味しいご飯を食べテ、次はマミィとダディに逢いに行ク」
「家族思いですね」
「まぁネ、それで次ハ、宙に逢うかナァ。その頃にはきっと夜になってル」
「いいですね、最期はどうします?」
「センパイとこうしテ、たわいのない話をするヨ。最期の10分前かラ、指を絡めて手を握りながらネ」
「ふふ、それはとても幸せな最期ですね」
「…そうだネ」
つむぎが夏目の手を握りしめた。指がするりと当たり前のように夏目のそれに絡む。握り返してやれば隣の彼は夏目くん、と優しい声で呼んだ。なに、と返せば、なんでもありません。
夏目は窓の外に目をやった。時計の針がてっぺんを指す深夜だというのに、あちらこちらから人々の泣き声や罵声が聞こえてくる。朝には遠くの青空に少し見える程度だった隕石は、もう目視できるほど、否、もう終わりが近いと察せるほど大きく見えていた。
