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フェリ菊短編集

「フェリシアーノくんのバカ!!もう知りません!」
「ヴェ、待って!きく、待って!!」
ド派手な音を立てて菊は俺達が住んでいる家から飛び出した。慌てて追いかけようとするけど今追いかけても逆効果なことはわかっている。
大人しくスマホで菊に「危ないことしちゃダメだからね」とLINEを送り、息を吐き出す。
どうしてこうなったんだっけ。
事の発端は多分俺。俺が菊のことないがしろにしすぎたんだ。最近残業続きで菊が起きている時間に帰れず、また、菊が寝ている間に家を出る生活をしていた。それで限度がきたのだろう。
完全に俺が悪い。菊は今頃大丈夫だろうか。彼は天然でお人好しだから心配だ。
帰ってきてくれる前に、美味しいご飯を作って弁明させてもらおう。喧嘩したとき菊が逃げ込むのはルートとギルの住んでいる家。だから大丈夫。俺に出来るのは誠心誠意を持って菊に謝って、美味しいご飯を食べさせることだ。
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